ダンジョン攻略4
僕は、ダンジョン攻略を順調に進める。ハイゴブリンの集団は基本的に、八体で構成されていて、剣だけのハイゴブリンは、身体強化を十倍に速度を上げる奴もいれば、魔法だけのハイゴブリンは、中級魔法を使う奴もいた。最もひどい時は、身体強化を十倍に速度を上げるハイゴブリンの集団だけがいた時もあって、その時は、火の玉を遠距離からずっと撃って、近づいてきたハイゴブリンは、吹き飛ばしで吹き飛ばして、飛ばした先に土の針を置き、殺す。そんなことを時間をかけて終わらした。僕は、集団のリーダーを先に殺せと言われた。先にリーダーを殺せば、他のハイゴブリンも焦って良い判断ができなくなるらしい。
「そういえば、ハルカ君は随分強くなったよね」
アーヤ師匠が僕に話しかけてくる。
「そうですよね」
「君ならそうですか?と言うかと思ったが」
「いえ、僕もだいぶ強くなったってわかりますよ流石に、ハイゴブリンの集団を倒せるようになって強くなってないって言いませんから」
「それはそうだな」
「キャー」
そんな声が聞こえた。僕は真っ先に身体を動かして、声の方向へ行く。
そこには、中級の火魔法を構えたハイゴブリンが四匹と、剣を持っているハイゴブリンが四匹いた。
僕がそう気づいたのは、ハイゴブリンが中級の火魔法を撃っていた時だった。中級の火魔法は、今の僕じゃ避けられない。
あ、死んだ。そんなことを思っていると、目の前に、ルージュが現れていた。そして、ルージュが目に見えない速さで中級の火魔法を切る。
「大丈夫?ハルカ?」
「あぁ何とか無事だ。ありがとう」
「一人で行ける?」
「もちろん」
僕は、体勢を立て直して、剣を構える。
「おまえら、容赦しないぞ」
僕は、二十倍の速さに身体強化で強化し、先に剣を持ったハイゴブリンを一匹殺す。魔法を使うハイゴブリンたちは、火の玉の詠唱を始める。
「「「火の精霊よ、我が手の中に…」」」
一人は、詠唱をせずに、地面に手をつけて、笑っている。僕は咄嗟にジャンプをした。察しの通り、下から、闇穴が出てきた。ラッキーなことにハイゴブリンが二匹も落ちた。
「やっぱな」
多分アイツがリーダーだろう。そう思っている時に、他のハイゴブリンが詠唱していた火の玉が撃たれる。僕は、それを避け、リーダーだと思う奴に向かう。ソイツは、もう一度、地面に手をつけて、闇穴を発動したが、僕は、ジャンプして避ける。リーダーは、吹き飛ばしの詠唱を始める。
「風の精霊よ我が…」
僕は、詠唱が終わる前に殺す。殺したら、周りのハイゴブリン達が一気に焦る。やっぱりリーダーだったようだ。その後は、余裕で終わらせた。
「大丈夫かい?ハルカ君?」
「大丈夫ですよルージュのおかげで。ルージュさっきは本当にありがとう。これで助けられるのは二回目だね。君には、恩を返しても返しきれないよ」
「全然大丈夫よ。友達だし、助けるのは当然よ。あなただって油断はしていたわけじゃないでしょ?」
「うん、さっき油断して死にそうだったからね」
「ハルカ君、君は、人を助けようとしたことをとても誇りに思うよ」
「褒めすぎですよ」
「まあ、今度は、罠に引っかからないようにね」
「気をつけます」
僕達は、ダンジョン攻略を進めていく。そして、ついに50層につく。目のまえには、とても大きな扉がある。
「ついにボスの階層についたねハルカ君、君はもっと遅くつくかと思っていたよ」
「本当にそうですよね、まさか二十層も深く行けるとは思いませんでした。さぁ、いきましょうか」
「ちょっと待って」
「何でですか?」
「今から、魔力の回復のついでに休憩をしましょう。万全の状態でボスと戦う方がいいわ」
「確かにそうですね」
一時間後…
「これで効果はあるんですか?」
「あるはずさ。さぁ、行こうか」
「はい」
「頑張れ、ハルカ」
僕は扉を開ける。その先には、ハイゴブリン八匹と、明らかに他のハイゴブリンとは違う魔物がいた。
「よぉ人間、俺様は、ゴブリンキングだ」
「ぼ、僕は、ハルカだ」
「三人か、少ないな」
「いや、一人だ」
「お前舐めてんのか?」
「いや、全然。今まで戦ってきた中で一番強いママのだってわかる」
「そうか、おい、お前ら下がれ」
そう、後ろのハイゴブリン達に言う。ハイゴブリンの一匹が反論する
「ですが、キング」
「黙れ、殺すぞ」
すると、黙って後ろに下がった。
「どう言うつもりだ?」
「俺様は、お前と二人だけでタイマンしたいからだ」
「そりゃありがたい。ハイゴブリン達もいたら、勝てる気がしなかった」
「じゃあ行くぞ」
ゴブリンキングが剣を出し構える。剣は金色のザ・王様って奴だ。そして、僕も剣を構える。
先に来たのはゴブリンキングだった。身体強化で四十倍まで強化している。僕もそれぐらいまで強化する。攻撃を防ぐ。一撃が他のハイゴブリンとは違い、重い。だが、僕も、攻撃をする。こっちも防がれた。片手で火の玉を出して撃つ。避けられて、ゴブリンキングが後ろに下がる。
「ハルカ、お前、無詠唱の使い手なのか他には何が使えるんだ?」
「教えるわけないだろ」
「それはそうだな」
僕は片手でとある魔法を準備する。
今度は僕から攻撃を仕掛ける。防がれる事はわかっていた。そして、準備していた閃光を放つ。ゴブリンキングは目を抑える
「効いたな」
「やったな?俺様も本気を出すぜ」
「最初から本気を出せよ」
僕はゴブリンキングに挑発をする。
「この程度の挑発にのらねえよ」
今度は、ゴブリンキングから来た。僕は、吹き飛ばしを使い、飛ばそうとしたが、少し後ろに下がった程度だった。
「後ろに土の針があるってことは、飛ばした先に置いて刺すつもりだったんだろ?」
「やっぱりゴブリンのくせに頭いいな」
「そうか…」
僕はゴブリンキングが話している途中にこうがを仕掛ける。また、防がれた。
「お前、マジか」
攻撃を防いでいる間にゴブリンキングの片手の中から火の玉が出てくる。僕はそれを避ける。
「僕の戦法をパクるなよ」
「ごめんな、あまりにも強かったから」
「ていうか、無詠唱使えるんだな」
「あと何種類使えるでしょうか?」
僕には分かる。遠距離じゃ絶対に、魔法を防がれる。だから至近距離で撃つ。相手もそう考えているはずだ。
僕はまた、閃光を準備する。準備ができたら、撃つ。多分この距離でも効果はある。僕は接近して、剣で攻撃をする。防がれた。目をつぶった状態で。
「今度は効かないぜ」
「どうやらそうみたいだな」
僕達は、同時に魔法を発動しようとした。僕は火の玉、ゴブリンキングは、電撃。ゴブリンキングの方が先に発動した。
「どうだ?うごかないだろ?」
ゴブリンキングは勝ち誇った笑みでこっちを見てくる。そして、剣を振り上げ攻撃して来た。
僕はゴブリンキングの剣を持って振り上げた腕を切断する。
「なんでうごける?」
「お前今油断したよな?僕は麻痺したふりをしたんだ」
「なんでだ?俺と同レベル以下は確定で麻痺するはずだぞ?」
「実は、戦う前から、麻痺耐性の薬を飲んでいたんだよ」
「なるほどな、もう、剣を使いながら魔法を撃てないな。そもそも、なんでお前は俺を殺さなかった?さっきの一瞬で殺せたはずだろ?」
「お前と剣だけで一対一をしたかったんだ」
「なるほどな」
ゴブリンキングは切れた腕から剣を取る。
「じゃあ行くぞ、ゴブリンキング」
「おう、ハルカ」
僕達は同時に切り掛かる。ゴブリンキングは、最初から、身体強化を百倍まで上げている。多分ゴブリンキングの最速だろう。僕もさらに答えて百倍を出す。攻撃をして、防いでの繰り返し。
どれほど時間が経っただろうか。僕達は、時間がわからないほど集中していた。短い気もするし、長い気もする。そんな戦いは、僕が地面に手をつく形で終わった。
「楽しかったぜ、ハルカ」
ゴブリンキングは剣を僕に向かって振り上げる。
「それはこっちのセリフだぜゴブリンキング」
「あん?」
僕は、地面に手を置き、闇穴を作る。
「お前マジか」
ゴブリンキングは呆れた顔で僕にいう。
この状況じゃゴブリンキングには通用しなかっただろう。僕はゴブリンキングと一緒に落ちる。わけではなく、自分が作った魔法だから、落ちない。ゴブリンキングは、一人で落ちる。
こうして僕は、ダンジョンボスを倒したのだ




