ダンジョン攻略3
ダンジョン攻略三日目
昨日ハイゴブリンと出会ったが、一匹だけでも十分強かった。このまま階層が深くなると、集団も出るのだろうな、もう帰りたい。この調子じゃダンジョンボスは絶対に強い。
「ダンジョンボスはどんな敵なんですか?」
「まあ、見てからのお楽しみさ」
「見られるかどうか怪しいですけど」
僕は誰にも聞かれない声で言った。
「ハルカの実力じゃ、ダンジョンボスのところぐらいいけそうだけど」
聞こえてたの?!
「き、聞こえたんだ」
「こんぐらい身体強化を使わなくても余裕よ」
流石ルージュさん期待を裏切らないすごい身体能力
「あ、ハルカ、前」
「念の為、あれってどっち?」
「もちろん、ハイゴブリンよ」
「オッケー、あと、十倍使っていい?」
「いいわよ」
一匹なら流石にいける。
僕は、火の玉を撃つ。避けられる、想定内。こっちに来たが、僕は、防ぐ。目も身体強化で強化しているから余裕だ。僕は、片手で防いでいる間に火の玉を胴体に撃つ。今度は当たり、追撃で胴体を切る。終わった。
「2回目何で余裕でしたよ」
「流石だねハルカ君」
「今回は魔法を撃たなかったですね」
「まあ、ピンキリだよ、魔法だけをを撃てる奴も、身体強化だけを使う奴も、どっちも使う奴も、どっちも使うやつが一番多いね、どっちも使える奴が強いってわけじゃなくて、身体強化だけを使う奴は十倍を使ってくる奴もいるよ。魔法だけの奴も、中級を使う奴もいる。だから、ハイゴブリンは、普通のゴブリンとは違ってかなり危険だ」
僕ですら中級の魔法使えないのに。
四十層にきた。
「あと十層よハルカ、頑張って、今日中に終わらせましょ」
「できたらやるよ」
いや無理だよ、昨日ですら十五層しか下に進めてないんだよ。多分そろそろ集団も来るし。
「ハルカ、危ない、避けて!」
「え?」
バァン、そんな音が聞こえた。うしろを見ると、明らかに火の玉よりも強い魔法が飛んできた。多分この奥にいる。
「あっぶな!」
「ハイゴブリンの群れよ、気をつけて!二十倍までならいいわよ」
「わかった」
僕は、身体強化を使い、二十倍まで上げ、急いで奥の方へ行った。そこには、八匹の群れがいた。多分四匹は、剣術特化。もう四匹は魔法特化だろう。剣術が一気に襲いかかってきた。魔法特化は、火の玉の詠唱をしている。
剣術は、速度的に五倍しかいない。僕は、さっきよりも速くハイゴブリンの胴体を切る。さっきよりも速くなっているから、防がずに先に切れる。だが、一匹倒したら、火の玉が四つ飛んでくる。僕は、急いで後ろに行って、ハイゴブリンの死体を盾にする。まだ、ルージュみたいに魔法は切れない。流れ弾でハイゴブリンが一匹当たった。ラッキー。僕は今度は、魔法特化を殺しに行く。ハイゴブリンは全員五倍だから、速く殺せばいける。僕は魔法特化に行こうとしたその時、ハイゴブリンが五倍以上の速さで来た。僕は油断していた為、ハイゴブリンの攻撃をかすってしまう
「イッテェなぁ」
ハイゴブリンは僕を切るときは勝ち誇っていたが、かすり傷だけだと知ると、顔面が蒼白になっていた。多分こいつは、五倍しか出せないと僕を思わせ、油断させたところで、殺すつもりだったのだろう。もう少しで致命傷を負っていたかもしれない。こいつは相当頭が良かったのだろう。そんなことを思いながらも、僕は賢いハイゴブリンに対して、剣を振り上げる。
「待ってくれ、殺さない…」
僕は、躊躇わずに切る。命乞いをするとは、やっぱり賢い。
切った途端に、魔法特化と、残りの剣術は、僕を怯えていた。リーダーを殺されたからだろう。残りのハイゴブリンは全て殺した。
「ハルカ、危なかったわね」
「本当にそうだよ、もしかしたら死んでたかもね」
「ま、わたしが本気を出していたら、死にそうでも余裕で行けたわよ」
ルージュさん、やっぱカッケー。
「流石だね」
「もし致命傷を負ってもわたしなら回復できるからね、ハルカ君」
この人、自分の娘に対抗しようとしてる。
「さ、流石ですね」
まあ、どっちも助けられれば余裕なんだろうな。
「そういえば、異様に賢いハイゴブリンがいましたよね」
「あぁ、ハイゴブリンの集団には、賢い奴が一人はいる。アイツは、自分を仲間と同レベルに見せて、油断したところで殺しにくるやつだ」
「僕も、殺されそうになりそうでした。」
「何で油断したのかしら、ハルカ?」
僕は、ルージュに睨まれた。やべ、殺されそう。
「まあ、次から気をつけていけばいいじゃないか、ハルカ君」
「あ、ありがとうございます」
アーヤ師匠が僕のことを庇ってくれた。
「もういいわ、次から油断しないこと、いい?ハルカ」
「は、はい!」
「じゃあ、じゃんじゃん進みましょう」
集団相手によく戦えただけでよしとするか。
3日目はまだ続く。




