初デート
「やっとアーヤ師匠の説教が終わったよ、しかも今日は魔力を一切使うなって言われたよどうしたらいいかな?」
そう僕は、隣にいるルージュに話しかける。
「じゃあまた文字を覚えるのは?」
「いや、もう覚えちゃったよ、なんで最初は覚えるのに結構時間がかかると思ったんだろね」
「この国に前、住んでいたんじゃない?」
ルージュが冗談でそんなことを言う。
「確かに僕はこの世界文字をすぐ覚えられたし、この国に前住んでいたかもね」
僕はルージュの言った冗談を冗談で返す。
「んー、じゃあ街に一緒に行くのはどう?ハルカは異世界に来てからまだ5日しか経ってないし、いろんなことで忙しかったでしょ?」
「確かに、図書館以外の目的で外に出たのは、魔法のレッスンだけだしね」
「でしょ?」
「じゃあ一緒に街に行こうか」
ルージュは嬉しそうにしていた。
あれ?これデートじゃね?
僕は一度自分の部屋に戻る。
ほんとどうしよ、初デートじゃん!服どうしよ、服どうしよ。あ、僕の持ってる服って学校の制服だけだったわ、やばい、初デートで、いつも着ている制服って大丈夫かな?そもそも、なんでこんな焦っているんだ?ルージュは多分僕のことを友達としか思ってないはずだ。だからこれはデートじゃない大丈夫だと。
そんなことを考えていると、部屋の中には、アーヤ師匠がいた。
「ハルカ君、ルージュとデートするんだろ?」
「うぁぁぁ!いつからそこにいたんですか!?」
「君が1人で何か悩んでいるところからだよ」
「最初っからじゃないですか!」
僕が一人で悩んでいることがバレてしまった。めちゃくちゃ恥ずかしい
「まあまあ、そんなことより、ルージュは君とデートするのを嬉しそうに私に言ってきたけど?」
やっぱりデートだったか!
「いや、デートじゃないですよ、ただルージュと一緒に街に出かけるだけですけと!?」
「それをデートというんじゃないのかい?」
「たしかに、」
「ていうかなんで僕の部屋にいるんですか?」
「もちろん、理由があってきたよ。ハルカ君にこれをあげるために来たのさ」
アーヤ師匠がそう言うと、手の中から何かの袋を出してきた。
「それはなんですか?」
「お小遣いだよ。ハルカ君は、学校の制服以外の服は何もないだろ?だから、今から行くデートに使って欲しいんだ」
「あ、アーヤ師匠。ありがとうございます」
「いいんだ、もうハルカ君は、この家に住んでいるから息子みたいなものだよ」
アーヤ師匠、一生尊敬します。
「取り敢えず、行ってきなもうルージュは着替えて、玄関で待っているよ、少女を待たすのかい?」
「はい。行ってきます。アーヤ師匠」
「いってらっしゃい。ハルカ君」
笑顔でアーヤ師匠は送ってくれた。
「ごめんルージュ、準備するのに遅れて」
「いいのよ全然、わたしも今準備が終わったとこだし」
ルージュは、いつもとは違う服で玄関で待っていた。やっぱり可愛いな。
「どうしたのよ、顔を真っ赤にして、もしかしてわたしに見惚れた?」
「ち、違うよ、ちょっと焦って、汗をかいただけだよ」
我ながら見苦しい言い訳だ。
「なーんだ、つまいないの」
ルージュが少し不機嫌になった
「で、でもその服似合っていて、可愛いよ。」
「え?そう?えへへ」
一気に機嫌が良くなった。やっぱりアーヤ師匠の娘だな。
「じゃあ行こうか」
「うん」
街に着いた。
「じゃあまずはどの店に行く?」
「うーん、僕の服を買いたいな」
「確かに、ハルカの服は、それだけだもんねちなみにお金は持っているの?なかったらわたしが出すけど」
「女性にお金を出してもらうなんてとんでもないよ。もちろんお金はあるよ」
「じゃあいくらぐらい持っているの?」
僕はアーヤ師匠からもらったお小遣いの袋の中身を見た。
ええと、金貨が10枚か、え?金貨10枚!?
「え?ハルカそんなにお金持っているの?」
どうやら驚きすぎて声に出してしまった。アーヤ師匠、流石にこれは過剰じゃないですか。
「確かに、異世界から召喚された人はそんぐらいお金をもらっているって聞いたわ」
え?僕、異世界から召喚されたのに一銭ももらってませんよ、王女様。
「まあ、そんなところかな」
ルージュが都合の良い解釈をしたのでそう言うことにした。
洋服屋に着くと、いろんな種類の服があった。
「いやー、いろんな服があるから悩むね。」
僕は、少しも時間をかけないで、買う服を決めた。
「こんなのはどう?」
僕は自分が決めた服をルージュに見せた。
「え?」
ルージュは驚いていた。なんでだろう
「ハルカ、流石にズボンとシャツが黒なのは、さすがにやばくない?」
「そうか?前の世界では、ずっと黒のズボンと、シャツを来ていたんだけど」
「そうなの、さすがに全身真っ黒はやばいから、黒の服は、ズボンか、シャツどちらかにしなさいよ」
「なんで?別に僕は服なんてなんでもいいよ」
「そうじゃなくて、私が恥ずかしいのよ。」
確かに、美少女の隣にいるのが、全身真っ黒な男なら、確かにおかしいな。
「わかった。黒のズボンとシャツを一着ずつ買って、他の色のズボンとシャツを一着ずつ買えばいいかな?」
「なら少しはマシになるんじゃない?」
もし、僕が全身真っ黒の服にしていた場合危うく不審者扱いされそうだったかもな。
僕は、黒色のシャツとズボンと、白色のシャツと、灰色のズボンを買った。値段は、十銀貨だった。一銀貨が、千円だから、一万円か、意外と安かったな。
「次はどこ行く?」
うーんどうしようかな。
「じゃあ武器屋は?」
「うん、いいね。僕も自分の剣が欲しいよ」
武器屋に来た。
「うわぁ、すごい数の剣と杖があるね」
「まあ、武器屋だからね」
「ルージュの持っている武器はこの店にあるの?」
「いや、ないわ、わたしの持っている武器はオーダーメイドだもの」
「すごいね、僕も、僕だけの剣が欲しいよ」
「でも、オーダーメイドはすごく高いわよ?最低でもでも金貨三十枚からよ」
「たっっか!」
「でも、その代わりに、その武器だけの特別な力がでたり、持っているだけで魔力が増す武器もあるのよ。」
「ちなみに、ルージュの持っている武器は?」
「私の武器は、不壊の能力があるわ」
「不壊?壊れないって意味?」
「そうよ。この能力のおかげで剣を変える必要がないから楽よ」
「それはすごいね」
僕も将来そういう武器が欲しいな
そう思い僕は、ゴブリンの集団と戦った時と同じく種類の鉄の剣を買った。値段は、銀貨三十枚、三万円か、まあ、こんなものか。
「次は、お腹が減ったから何か食べましょ。」
確かに、もう昼ご飯の時間だ
「じゃあどこかのお店で食べようか」
「私、オークのお肉食べたい」
「昨日も、一昨日の夜ごはんも、食べたじゃん」
「私、オークのお肉大好きなの!」
「確かに僕も好きだけど…」
そんなことを話していると、ポケットにしまっていた、お金が抜かれる感覚がした。僕は、落としたのかなと思い、下を見ると、何も落ちていなかった、まさかと思い、後ろを見ると、フードを被った人が僕の、お小遣いを持って走っていた。
「あ!」
「どうしたの?」
そう聞くルージュ
「多分あの人にお金を盗まれた」
「え、少し待っててね」
そういうルージュ、そして、目の前から消えた。
「速っ!」
僕は、フードを被っている人の方を見た。そこには、フードを被っている人を抑えた、ルージュがいた。
「速く、ハルカから盗んだお金を返しなさい。」
「は、ハイッ」
ルージュは、フードを被った人から僕のお金を取り返した。すると、周りから拍手が起きていた。
「すげーなそこの可愛い子」
そんな声がルージュの周りからした。
「ん?あの青い髪、剣姫のルージュ様じゃね?」
「おぉ、道理で、あんな早いのか」
ルージュって剣姫って呼ばれてるのか。ぴったしな名前だな。
「いくわよハルカ、私、目立つのは苦手でも、よく人助けをよくするからね」
「だから、あんなに尊敬されているのかすごいじゃん」
「ありがとう、あと、貴方も注目されてるわよ」
確かに周りから、あいつ誰だよ彼氏か?っていう声が聞こえる。彼氏ではないです、友達です。
僕たちは、注目をこれ以上集めないために、家へ帰った。
「はあ、疲れたねあと、お金を取り返してくれてありがとう」
「いいのよ友達だから当然だもの」
ルージュさんカッケェ
「でも楽しかったわよ」
「それは僕もだよ。また遊びに行こう」
「えぇ!」
ルージュは嬉しいそうに返事をした。
こうしてば僕の初デートは終わった。結果的に目立ったが、とても楽しかったので、よかった。




