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闇の勇者

「おかえりルージュ、え?ハルカ君?」

「え?」


 ルージュのお母さんがアーヤ師匠?


「なんでハルカ君はボロボロなの?」

「え?お母さんハルカと知り合いなの?」

「えぇ、弟子よ。」

「弟子?!」

 

 ルージュも僕が自分のお母さんの弟子だということを知り、驚いていた。


「まあ取り敢えず、ハルカ君の怪我を治そうか。説教は後で。」

「ヒェッ。」


 アーヤ師匠怖い。

 

「はい、じゃあ回復魔法使うね」


 そう言い、僕の折れた骨の周りが緑色に光った。美しい。そんなことを思っているといつの間にか治っていた。


「ありがとうございます。」

「いいのよ弟子だし、ちなみに今の回復魔法、普通なら金貨10枚払わなきゃ受けられないわよ。」


 確か金貨一枚で十万円ぐらいだから、百万円くらいか。って高?!


「で、なんでそんなに怪我したの?やっぱり今日のこと?」

「はい。」


 僕は師匠に失望されないようにゴブリンを克服しようとしたら、ゴブリンの集団や、オークが現れて、死にそうになったが、ルージュが助けてくれたことをすべて話した。


「ハルカ君、君には失望なんかしないよ。そんなことで失望していたら、師匠なんてやってないよ。だから今度からちゃんと言ってね。はい、これで終わり。」


 え?案外早く終わったんだけど。もっと1時間とか2時間とか説教するのかと思った


「せっかくだし夜ご飯食べてきな。」

「え?いいんですか。」

「もう夜遅いんだし、腹も減ってるだろ?」

「ありがとうございます」


 そう言ってアーヤ師匠は料理をしに行った。


「ねぇ、ハルカ。」

「どうしたの?ルージュ。」

「お母さんの弟子ってことは闇魔法を教えてもらってるの?」

「魔法は教えてもらってるけど、なんで闇魔法だと思ったの?」

「だってお母さん闇の勇者じゃない。」


 え?アーヤ師匠、勇者だったの?


「もしかしてお母さんが闇の勇者だって知らなかったの?」

「うん。」

「にしては少しだけしか驚いてないね。」

「まあ今日は驚くことがたくさんあったからね。」

「なるほどね。」


 思い返してみると今日は本当に驚くことがあったな


「そういえば、ゴブリンに対しての罪悪感は今はどう?」

「もう克服したよ、むしろ憎んでるぐらいだよ」

「そう、それならよかったわね。」

「あと、ルージュはなんで剣を使ってるの?」

「私はね魔法より剣の方が才能があるから。」


 確かにルージュの剣は速くてまったく見えなかった。


「誰に剣を教えてもらってるの?」

「お母さんよ。」


 アーヤ師匠、魔法だけではなく剣も使えるのかやっぱりすごいな。さすが勇者


「今度、アーヤ師匠から剣を教えてもらおうかな。」

「せっかくなら一緒に稽古しましょ。」

「いいよ。まあアーヤ師匠にお願いしてみようか。」


 そんなことを話していると料理が終わったみたいで、アーヤ師匠が部屋に入ってきた。


「夜ご飯できたよ。」


 そうして運ばれてきたご飯を見ると、とてもいい匂いの肉だった食べて見るとジューシーで歯応えがあった。


「アーヤ師匠、このお肉はなんですか?」

「それはオークの肉だよ。」


 僕は飲んでいた水を吹き出しそうになった。


「この肉オークなんですか?!」

「うまいだろ?」

「確かにうまいですけど。」


 隣のルージュを見ていると僕の倍以上も食べており、まだ食べれそうだった。僕はもうお腹いっぱいなのに、食欲すごいな、


 ご飯を食べ終わったら、アーヤ師匠がこんなことを言い出してきた。


「そうだ。ハルカ君、君もここに住めばいいじゃないか。」

「え?」

「だって毎日、教会に行くの面倒じゃないか。」

「確かにそうかもしれないですけど、ルージュはどうなんですか?」

「いいじゃないの。毎日文字を教えられるし。」

「え?」

「じゃあ、明日からここに住んでね。」

「はい…」

 

 断れなさそうなので承諾した。


 

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