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第18話 破られた約束の証言会

証言会には、ヘレナもクララも、修道院のノーラも来てくれた。


 ヘレナは夫の死後に年金を止められた経緯を、クララは勝手に売られた婚約印のことを、ノーラは王都から来た封箱と「中を見るな」という命令を語った。


 最後に私は、四八七二の写しを開いた。


「この番号が抜かれた瞬間、未亡人の年金が止まり、持参金が流れ、私の認証が盗まれました。奪われたのは婚礼証一枚ではありません。人生の順番そのものです」


 沈黙のあと、ユディットが宣言する。


「王宮誓約局補佐マルセル・ヴェーグナー、誓約官補佐フェリクス・ローデンに対し、印章不正使用と資産横領の正式調査を開始します。ミレイア・アルヴィスの婚礼認可は一時停止」


 ミレイアが泣きながら私を見る。


「姉さま、どうしてここまで」


「返すためよ」


 私は首を横へ振った。


「あなたの祝宴じゃない。奪われた人たちの順番を」


 その言葉で、ようやく胸の奥の重さが少しだけほどけた。


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