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第16話 義妹の花嫁行列

王都へ戻ると、街はミレイアの祝宴一色だった。


 白金の馬車、花びらを撒く侍女、道沿いに並ぶ招待客。ミレイアは未亡人の宝飾を喉元で光らせ、私を見つけるなり優雅に微笑んだ。


「姉さま、来てくださったのね。やっぱり約束を守る人って便利だわ」


「その首飾り、誰のものか知ってる?」


 私が問うと、彼女の笑みが一瞬だけ揺れた。フェリクスがすぐ間へ入る。


「祝いの日に無粋だ」


「では、祝いの場で正しましょう」


 私は監査府と王宮誓約局の立会通知を掲げた。ざわめきが広がる。祝宴会場へ入る前に、持参金宝飾と婚礼印の確認が行われると知らされ、ミレイアの指先が震えた。


「姉さま、まさか本気で」


「本気です。あなたが遊びで奪ったその印で、冬を越せなかった人がいる」


 花嫁行列は、そこで初めて止まった。


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