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神の下僕は世界を救いたい  作者: D沖信


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前哨戦

布陣を整えていつでも戦闘出来る準備が完了し兵器が到着する前に先制攻撃だと浮き足立つ連合軍。


「兵器が到着するまで悠長に待つわけにはいきません!今すぐ出陣のご決断を!」


レオンはそんな兵士達を落ち着かせつつ意見には納得し出陣の用意をしていた。一応今回も翔達が先鋒のモンスターを蹴散らす作戦を取る。


「もしだが、兵器が到着次第対処を頼む」


「オーケー、そっちは任せとけ」


アキトが勝手に了承して三人はやれやれと首を振って仕方なさそうに頷く。


善は急げと出陣する一軍、帝国軍が陣取る廃村に一気に攻め掛かる。

もう来たのかと帝国軍は少しだけ慌てるが陣頭の人物が優秀なのか一喝で軍を整えて迎え討つ形となる。


「兵器が到着するまでに撃破するのだ!」


「アルバルダ到着まで何としても持ち堪えるのだ!」


開戦、モンスター部隊を翔達が予定通り蹴散らし道を切り開いて兵士達が雪崩込み乱戦混戦の様相を呈していく。

勢い付いている連合軍は帝国軍を怖じ気付かせて優勢を取る。

押せ押せと連合軍は深入りしそうになるが「陣形は維持しろ」と兵士長の喝が飛んで冷静に対処する

アキトは出番はまだかなとウズウズしていて翔と黒鴉が呆れる。


「今にも一人飛び出して行きそうで怖いんですけど」


「役割は全うして欲しいわね…」


兵器が来なくとも兵士の一団を蹴散らしたいと戦闘狂の血が疼いているアキトに黒姫が冷静に諭す。


「ルールは守りましょう?」


「分かってるよ。サジタリウスが来てから動く。そういう約束だ」


本当だろうかと三人は訝しむがアキトを信じる事にするのだった。

戦況は相変わらず連合軍有利に進むが帝国軍もただただ負けている訳ではなくある地点まで連合軍を誘導するように負けを装っていた。

廃村の広場まで押し込んだ連合軍だったがそこで伏兵に遭遇、包囲されてしまっていた。

翔達も巻き込まれ背後に帝国兵が迫っていた。


「身に振りかかる火の粉は振り払うのみ!」


アキトは容赦なく帝国兵を斬って捨てる。翔達は目を丸くするがアキトは手伝えとは言わず一人で帝国軍を圧倒して血路を切り開く。


「ほれ!退路は作った!引くぞ!」


連合軍はアキトの作った退路を使い包囲を打ち破るのであった。


戦果だけを見ると撤退戦が上手だった帝国軍に比べ包囲された連合軍の方が被害が大きいという結果でありレオンは苦虫を噛み潰したような顔をしていた。


「思っていたような戦果はあげられなかったか…時間を上手く稼がれてしまったな」


「想定内だろう?兵器は任せておけ」


次の出撃に備えるアキト、連合軍は立て直しに多少の時間を有するようであった。


「してやられたわね」


黒鴉も苦々しい顔をする。アキトは笑って励ます。


「なぁに、問題はない。ここで兵器と戦わなくとも何れは戦うことになる」


「そういう問題じゃないわよ、あんな見え透いた罠に嵌った事が腹立たしいって事!」


「ハハハ、生き残ればいいのさ」


アキトは呑気な事を言うが黒鴉は悔しくて堪らないといった様子で、またアキトに助けられたのも腹立たしいと睨みつけるのだった。

窮地を救ってもらったと翔と黒姫は素直にアキトに感謝するがどうしても黒鴉は腑に落ちない顔をしていた。


「ルールであーだこーだ言ってるのに人を斬るなんて簡単にしていいことじゃないわ…」


「そうだな、だから俺が黒い所を全部やってやる」


「だから腑に落ちないのよね」


一人だけが暗部を担う事に納得がいっていない様子な黒鴉、アキトは笑って何も問題は無いと語る。


「暗部ねぇ…私そういうの好きじゃないのよね」


「珍しいな大企業だから黒い所もあるんだと思ってたぞ」


「ちょっと!人聞きが悪い事を言わないでよね!我が社は清廉潔白!明朗会計!」


アキトだけでなく翔まで吹き出してしまう。


「何笑ってんのよ?マジなんだからね!?」


アキトも翔も申し訳ないとペコペコ軽く頭を下げる。


「悪い悪い、ついな?」


そんなアキトよりも翔が悪辣な事を言う。


「すまん、俺も悪の秘密結社なイメージが拭えなくて…」


「ふざけんな!アンタ、ウチの社員でしょうが!」


「あー、うん、そうだな。そうでした」


ポカポカと殴られて翔は苦笑いしながら再度謝るのだった。


ーーーーー


翌日、斥候から帝国軍内に兵器が運び込まれたとの報告が入る。


「遂に来たわね…」


覚悟の決まった顔をした黒鴉が最初に口を開く。翔達も後に続くように頷いてアキトがいつ行くかと尋ねる。レオンは兵達の様子を答える。


「兵の士気は回復したが負傷兵はまだ参加できない。しかし君達の準備が整っているのならすぐにでも出撃しよう」


斥候から特性などの情報は無いのかと尋ねる。


「兵器名はアルバルダ、大きさは人より少し大きめ、白色の三角錐をしているそうだ特性までは…稼働を確認していないからな…」


「そうか、特徴が分かっているなら探しやすいくらいか」


少しだけ苦戦しそうだとアキトは笑ってみせる。ちょっと不安になる翔達であったが出陣が決まり一同行動を開始するのであった。

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