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神の下僕は世界を救いたい  作者: D沖信


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カウス・ボレアリス

帝国軍を何とか撤退させた一同は再来に備えて軍備を整え始める。

レオンと語らうアキトは次回の戦闘は過酷になると話をする。


(らち)が明かないとなれば流石に敵も考えて来るだろうからな」


「その噂に聞くミリディエムという兵器が出てくると…?」


「かもしれない。その場合は俺達が打って出るしかないな。まぁ、大船に乗ったつもりで任せておけ!」


達と翔達をも無自覚に巻き込むアキト、ツッコミを受けないのをいい事に強気なセリフを吐き続けるのであった。


翔達は今後の事を三人で話し合う。


「さてと、敵を追い返して次が来るとしたら…」


「まぁ来るでしょうね…兵器」


「だよな…」


翔も黒鴉も次の敵襲は確実に苛烈になると項垂れる中で黒姫は二人を励ます。


「大丈夫ですよ!地の利はこちらにあります。突貫しなければ勝てますよ」


「アンタねぇ…色々と対峙して地の利なんてそんな役に立たないって察しなさいよ」


「うぅ…でもそうでも思わないと厳しい戦いになりますよ…」


厳しい戦いなのは承知の上よ、と黒鴉は溜め息をつく。


「兎に角敵が次いつ来るか分からない以上は油断する時間はないわよ」


「そうだな。アキトさんもきっとそう考えて何か準備してると思うし」


姉妹は微妙な顔をしてアキトを信用してない感じであった。特に黒鴉はアキトのいい加減さを疑っていた。


「アキトはここ一番で何かやらかすタイプよ、信用しない!」


「一番実力あるから信じたいんだが…ていうかそれ俺にも当てはまるって事?」


「…そうとも言えるわね」


翔は「おい!」とツッコミを入れるのであった。


ーーーーー


翌朝、双眼鏡で帝国軍の動きを探っていた斥候が戻ってきて早速動きがあったとの連絡が入る。


「迎撃準備!話に聞く兵器の出撃も警戒せよ!弓隊は所定の位置にて待機!」


狭小(きょうしょう)の山道を殺し間にすると作戦を立案して迎撃準備を整える。


開戦の火蓋はすぐに切られてモンスター部隊が突入してきて殺し間により次々に射止められていく。戦況は地の利を活かした連合軍有利で進む。


「ミリディエムはまだ姿を現さないな…」


いつでも出撃出来ると身構えている四人は冷静に連合軍の戦いを見守る。来るならデカい図体がお出ましするはずだとアキトを含めて全員が想像をしていた。

モンスター部隊を撃破した連合軍の前に浮遊する大型のリングが出現する。


「来たか!」


リングからは雷鎚が放たれて崖上で構えていた弓隊を襲う。連合軍は例の兵器が出たと浮き足立ってアキト達が急ぎ出撃する。

アキト達の出撃に合わせてリングは高速回転し球を描く。


「氷雨!防壁展開!」


氷の壁を展開しながら突き進む四人に対してリングは様々な魔法を放ち応戦してくる。


「雷だけじゃないのか!」


氷の壁は厚く突破はされないが魔法によりガリガリと削られていく。

ある程度接近しこちらも精霊術が届くとなってアキトか散開を指示して一気に攻勢に出る。


「散開!」


翔が飛び込み精霊を呼び出し攻め上がる。


「焰鬼!雷怨!」


黒鴉も負けじとバハムートを呼び出しウォーターカッターを放つ。


「バハムート!押し流せ!」


二人の動きに合わせてアキトに守られつつ黒姫はデスを使役する。


「デス!切り込んで!」


三人の攻め込み具合を見てアキトは的確な防御をする事に手を回していた。

精霊術は有効なようでリングはグラグラとダメージに揺らぐ。


帝国軍は巻き込まれないように戦いを見守っているようで兵器がダメージを負っている事に驚いていた。


「わ、我々の兵器『カウス・ボレアリス』が押されているだと…!?」


カウス・ボレアリス、それが兵器の名前のようだが翔達は知る由もなくただ攻撃を行い続けていた。


「これでどうだ!」


翔が刀で切り込みズバッと回転が落ちたリングを切る。

リングは切断され十分割、破片となってバラバラに浮遊をし始める。


「何!?」


翔達も見ていた両軍も驚き帝国軍ですらも知らない形態に変化したカウス・ボレアリスはそれぞれの欠片が独立し突進行動や魔法を放ち始める。

翔達は精霊を含めて九対十の戦いをする事になるがアキトがここで二刀流をする。


「しゃあねぇな、羅刹!出番だ!」


氷雨だけでなく虎の子、鬼の羅刹を呼び出して十対十の戦いに持ち込み大乱戦を繰り広げる。固唾を飲んで見守る両軍。


「どりゃぁー!」


剣を振り回し声を上げて欠片をぶった斬る黒鴉。ダメージを負った欠片はプルプル震えて砕け散り霧散する。


「倒せるわ!皆フルパワーで叩きなさい!」


精霊達も奮闘しフルパワーを発揮して魔法や拳で欠片を次々と破壊する。


「ハァ!」


「オラァ!」


二刀流で欠片を粉砕する翔とアキト、残った黒姫だけ若干の苦戦を強いられていた。


「っ!…コレで!」


突進攻撃をギリギリで躱してナイフによる一撃をカウンターで叩き込み何とか最後の一基を破壊に成功する。

肝心要の兵器が破壊されて帝国軍は流石に勝てないとまたも撤退していくのであった。

連合軍はまたも勝利を収めるが帝国兵自体は減っていないという問題を抱える事になるのであった。

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