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神の下僕は世界を救いたい  作者: D沖信


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兵器ポリス

早朝の急襲にアキトは一人立ち向かう。


「やれやれ、翔達が来るまで何とか耐えないとな」


早速爆弾が特攻してきてアキトは素早く討ち取っていく。今回はモンスターは居らず楽に処理していく。


「この程度なら兵士と俺で何とか出来そうだな」


「アキト殿!ここは我々に任せて行ってください!」


兵士達はアキトに大元を叩くよう進言しアキトは頷いて今度こそ敵の居場所を探る為に走り出す。

翔達が慌てた様子で参戦してアキトが行ったことを告げられてならばしっかり防衛するぞと翔が音頭を取る。


「アキトさんが行ったならしっかり守らないとな!」


「アンタに言われるまでもないわよ」


走ってくる爆弾に向かって突撃する三人であった。


アキトは一人倒せる爆弾を倒しつつ前に進む。


(敵の攻撃は続いてる。見つけるなら今しか無ぇ!)


チャンスをモノにしようと加速し走り続ける。

前日よりも深く切り込んだアキトの前に遂に敵の巨大な兵器が姿を現す。アキトは物陰に隠れて様子を見る。

質量保存則を無視した爆弾生成力の兵器の周りには帝国兵が待機していて兵器を操作しているようだった。


「ポリスの出力はどうだ?」


「安定してます。モンスター部隊の補充は…」


「期待するなよ、ともかく敵を釘付けにするのだ」


釘付けと聞いてアキトは嫌な予感を感じ取るが敵の喉元に刃が届くと情報収集はほどほどに攻め込む体勢に入る。

アキトが飛び出すと帝国兵は驚き戸惑う。


「な、何だと!?見張り兵!ちゃんと確認しろ!」


パニックになりつつも兵器の近接戦闘機能を活用する帝国兵達。ポリスからビームが射出されアキトを襲う。

アキトは氷の壁でビームを防ぐ。ビームの先端から氷が発生する。


「冷凍ビームか、相性は悪くない!」


バリアを張りながら突進していきビームを押し返す。

帝国兵は慌てて兵器の爆撃対象を変更させる。


「対象はその男だ!仕留めろ!」


爆弾が発射されてバリアに向かって特攻する爆弾達、ドカンと爆破しアキトの氷の壁を打ち砕く。


「やるじゃねえか、だが手遅れだ!」


既に攻撃圏内とアキトは足場を凍らせて滑りながら爆弾を爆発より先に倒しつつ兵器に肉薄する。直後居合い抜刀、氷の刃による気合い一閃、兵器は真っ二つになる。


「ば、馬鹿な!クソッ!ずらかるぞ!」


兵器のちゃんとした消滅より早く敗北を悟った帝国兵達は逃げ出してしまう。追撃するかアキトは迷うが敵の釘付けするという言葉が気になり今はルサンに戻る事を優先するのであった。


ーーーーー


都市に戻ったアキトは悠々と凱旋する。


「いやー、勝った勝った」


「むう、結局アキト大活躍って事?私達にも出番が欲しいわね」


黒鴉は少々納得のいかない様子を見せるがアキトは皆のおかげだと笑う。そして、それよりもと気になる事を相談する。


「帝国兵が気になる事を言っていてな?爆撃による釘付けがどうとか…」


「ルサンの兵士達を…って事でしょうか?」


黒姫は言葉の真意を予想する。黒鴉は少し考えてそれを否定する。


「兵器を使ってまで小国を釘付けにしても意味は無さそうよね。どちらかと言うと連合軍の動きを操ってって感じ…?」


「そうだな、ヴァルゴ達の部隊がもう時期到着する。その兵団の動きの隙を突こうとしているなら他の戦地が危ないのかもな」


アキトの言葉に黒鴉は苦い顔をする。


「悠長にしてられないわね…確かミリディエムは残り二機、さっさと見つけて破壊しちゃいましょう?」


翔が根本的な問題を提起する。


「それはそう。でも情報が足りないんじゃないか?」


「移動の時間も惜しい、大きな戦地は三つ。どこに行くかだな…取り敢えずは…」


アキトは指を鳴らして旅行鞄を呼び出して何か相談を始める。

そんなアキトを置いて黒鴉は意見を出す。


「チームに別れる?商業都市と軍事都市でしょ?」


「アキトさん一人と俺達の三人?連絡手段が無いのに別れるのは反対だ…」


「それは…そうね、携帯が動けば楽なのにね」


ファンタジー世界の不便さに黒鴉はやれやれ顔をするのだった。

アキトは神鳴と話し合いを終えたのか旅行鞄を指を鳴らして消す。


「取り敢えず転送陣とそれらの薬を準備する。夕刻には目標を決めよう」


転送の為の薬等と聞いて黒鴉が真っ先に舌を出して嫌がる。


「うげぇ、あの不味い薬使うの?!」


「仕方ないだろ、馬車は時間が掛かる」


最大で商業都市に戻るなら四日は掛かるとアキトが説明すると三人は仕方ないと肩を(すく)めるのだった。


夕刻前にヴァルゴ率いる宗教都市の連合軍がルサンに到着しピスケスと共に城壁の修復作業を行い始める。

アキトはこれから商業都市まで戻り帝国軍を攻撃すると説明する。


「アクロまで戻るのかい?時間が掛かるだろう?」


「そこは魔法でチョチョイと…」


「そんな便利な魔法があるのか?あやかりたいものだ…」


ピスケスは驚いた顔をするがアキトは特殊だからと苦笑いする。ヴァルゴは腕組みしてこの先の事を話す。


「我々も城壁の修繕が終われば攻勢に出る。そこで合流しようじゃないか」


再会の約束をしつつ翔達はルサンを発つのであった。

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