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神の下僕は世界を救いたい  作者: D沖信


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ヌンキ

翌日になりヴァルゴからの連絡が入る。


『帝国軍が兵器を持ち出した』


その報告を受けて翔達は覚悟を決めてヴァルゴの元へ向かう。

アキトが得意げな顔をする。


「俺達の出番のようだな」


「勝手に退治の専門家にしないでちょうだい」


黒鴉がツッコミを入れるがどこ吹く風といった様子でアキトは聞き流す。

ヴァルゴはやれやれと呆れた顔をしつつ情報を伝えてくる。


「戦地の情報では複数の兵器が確認されている」


「複数!?一気に投入してきたのか!」


翔達の驚きの声にヴァルゴは冷静に否定する。


「いや、同一型式の兵器が複数と言うべきか…」


「同一…名前は?」


「諜報部隊によると名前は『ヌンキ』、意味は…わからないが…各戦地に配備されていて既に被害も出ている」


どのようなカタチでも被害が出ているのならば対処を急がねばとアキトは腕組みして考える。


「となると俺達も戦力を分散しないとな」


分散と聞いて黒姫が不安そうにする。


「皆バラバラに?勝てますでしょうか…」


「…俺は一人でも勝てるが…お前らは不安だよな…」


アキトは翔達三人を見てヴァルゴに対し大方は俺に任せとけと親指立てる。


「アキトさん!?」


「自信を持てって言っただろ?今回の一件で付けてこい」


無茶振りのような事を言うアキトに三人は愕然とするのであった。


ーーーーー


戦地へと移動を開始する翔達、アキトとは別れて南方から攻める軍勢に加わる翔達三人は兵器について考察していた。


「複数存在するなら個々は弱い可能性があるかな?」


「希望的観測はよしなさい、相手は未知なんだから」


黒鴉に注意されて翔は少し意気消沈する。


「と、取り敢えず行軍に合わせてガンガン行こう」


「そうですね、皆で行けば怖くありません」


翔と黒姫は前向きに考えて黒鴉は小さく溜め息をつくのであった。


西方から攻める部隊に参加したアキトはヴァルゴと話をしていた。


「で、どんな攻撃してくるんだ?ヌンキは」


「広域に魔法攻撃を仕掛けてくる。こちらの反撃を学習するようで効果が薄く突破が困難である」


「学習ね…翔達大丈夫かねぇ…」


アキトは翔達の心配をするがヴァルゴは彼等にも情報共有すると兵団(つて)で教える事を伝える。


「ま、何とかなるか、こっちは俺に任せとけ」


戦地に到着したアキト、その前には巨大な片翼の生えた割れた卵のような存在が浮遊していて兵達は近寄れずにいた。


「あれが『ヌンキ』…すぐに叩き切ってやるさ」


アキトは悠々と前に出てヌンキから電撃の魔法攻撃が飛んできて氷雨で氷壁の防壁で防ぐ。


「気を付けてください!アキト殿!弓矢や炎の魔法は既に学習されている!」


生憎(あいにく)俺は炎は使わないんでな、学習前に確実に仕留める!」


細かい技は使わずに仕留める必要があるとアキトは大技だけで破壊に入る。刀を持ち替えて羅刹の大技を放つ。


「吹っ飛べ!絶空!」


普段の奥義も羅刹と合わさり激しい斬撃波の嵐がヌンキに襲い掛かり学習するよりも先にヌンキはバラバラに破壊されるのだった。


一方翔達の方は、敵が学習すると聞いて炎が使えないと知り翔は焰鬼が使えないと悔やむ。


「雷怨で攻める、黒鴉、水を頼む!」


「オーケー、ぶっ放すわよ!」


コンビネーションアタックで一気に破壊に掛かる。

雷鎚を纏ったウォーターカッターが襲いヌンキは大きく揺れ意味の無さそうな機械音声のような物が鳴り響く。


「デス!叩き切って!」


しぶとく耐えようとする敵を黒姫の精霊の一撃が決まり破壊されるのだった。


「やった!倒したぞ!」


「やりましたね!」


三人は喜び合うがまだ敵はいると言われてゲンナリする。


「取り敢えず向かいますか」


「アキトがやってくれるんじゃないかしら?」


「任せっきりなのは良くないって」


翔の言葉に真面目君と黒鴉はやれやれ顔をするのだった。


南方と西方の間、その戦場にもヌンキが存在し未だ脅威でありアキトそして翔達が対応に向かう。


「おー、いたいた」


アキトは早速氷雨を手にして一気に接近する作戦を取る。

翔達は遅れて参戦しアキトが既に攻撃を開始していて遠距離攻撃で援護する。


「雷怨!」


「バハムート!」


二人のコンビネーションアタックを放つがバリアを張られて防がれてしまう。


「なっ、学習されてる!?」


黒鴉が目を丸くして他に攻撃手段は無いのかと翔と黒姫を見る。


「焰鬼も雷怨もダメだな…」


翔が二人を見るが首を横に振られる。


「っく、私のバハムートが…」


「しまった…私のデスも…」


ガックリして三人はアキトを見るがアキトの斬撃もバリアで防がれていて学習されていると知りヤバくないかと焦る。

しかしアキトは余裕な表情で羅刹の小技を打ち込む。


「技はいくらでもあるぜ!崩打!」


小技じゃ勝てないと分かりつつガンガン放って学ばせていく。


「トドメだ!」


ダメージを蓄積させた所で刀を持ち替えて氷雨の大技を放つ。氷柱を一気に作り出してグシャッと潰してしまう。


「倒しちゃった…?」


呆気に取られる三人にアキトはふぅと一息ついて額の汗を拭う。


「お前らも新技を覚えた方がいいのかもな」


アキトはそう言って笑うのであった。

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