訓練②
有「はぁ!!!」
有希は基礎訓練と同時に魔法の訓練も行っていた。こうちゃんを守りたい。助けになりたい。傍にいたい。こんな想いを抱きながら転移した結果、サポート系最強のスキルを手に入れていた。この世界では魔法も物理攻撃も全てがスキルに分類される。
※異世界やゲーム世界では無い為、ウインドウ等が出るわけでもなく、スキルは自身が感覚で分かるような仕組みとなっている。一応、役所や病院、軍の施設にてスキルプレートの発行も可能である。
彼女の固有スキル:「戦闘時:仲間の攻撃力・防御力向上」は、戦闘時に自身が仲間と認識した人物と自分を対象に使用できるスキル。この世界では、ステータスやMPの概念がない為、魔法系も気兼ねなく使用でき、持続が可能だ。このスキルは使用時、自分は止まって発動させるようだったが、それを彼女は覆そうと頑張っている。こうちゃんの傍に居たいから!!
有希はサポートだけでは終わらせたくないと、魔法スキル習得に精を注いだ。
この世界の人々は15歳になるとスキルが発現し、スキルプレートによって確認する。基本的には自分が願ったスキルを手に入れられることが稀で、才能や戦闘系スキルが発現したものにのみ軍に入る権利が与えられる。そして、モンスターとの対決や、より戦闘能力に長けているもののみが特殊部隊に参加できるというわけだ。
有希が毎日想いを募らせた結果、通常ではありえないことが起こる。。夢の中である声が聞こえてくる…。
「あなたの想い…受け取りましたわ…追加でスキルを授けましょう…その名は魔法の創造…あなたが思う魔法を行使することができますわ…あなたに幸有らんことを…」
そこで目が覚めた…なんだったんだろう…今の夢は…。
その日の訓練にて、夢の中で習得したスキルを試してみることにした…。
「頭…?身体が既に覚えている…魔法創造スキル…」
「え?今何て…?」
とユキが尋ねる。魔法創造スキルとか聞こえたような…そんなスキル聞いたことない…、名前の通りなら支援系ではなく、支援系と攻撃系となったってこと?え?やばくない???
ユキがそんなことを考えているとは露知らず…彼女はスキルを発動していた。
「範囲回復魔法!ヒール・オブ・ライフ…」
訓練場にいる仲間たちの体力が一瞬で回復した。
皆「なんだこれ!!まだまだ訓練行けるぞ!!うぉぉぉおおおおお!!!!!!」
なんだか、叫んでいる。
※ヒール・オブ・ライフ:指定範囲内にいる仲間を一瞬で回復してしまう魔法スキル
有「次!範囲防御結界!グロリアス・バリア!の後に、範囲殲滅魔法!!ライトニング・ホール!!」
―――――――――――ゴゴゴゴゴゴゴ…
※グロリアス・バリア:広範囲結界で指定した範囲を覆うことができ、強度は使用者の能力に依存する。(彼女自身が「魔法攻撃耐性」「物理攻撃耐性」「状態異常無効」を持っている為これらも結界に付与される)
※ライトニング・ホール:雷による広範囲攻撃魔法スキル。殲滅力は絶大。
先にグロリアス・バリアを張らないと、皆巻き込んでしまうため、同時発動したという状況なのだが…訓練場にいたメンバーは皆、ポカーンと口を開けている。
光「ゆうちゃん!!あれやばくない????」
有「なんか、新しいスキル覚えて使ってみたんだけど想像以上だよ…」
光「ぼ、ぼくも負けてられない!!体術はなかなかいい感じだし、次は剣術を試してみるかな」
そして、訓練場の端に立てかけてあった木刀を持ち出し、目を瞑り、心を静め、、木刀を振るう。流石、キレイな太刀筋だ!!有希はそんな彼に見惚れてしまっていた。。
ユキ「あの太刀筋、素敵ね~ね?有希ぃ~?有希?おーい!こりゃダメだわ…」
有希はユキの言葉が全く入ってこないくらいに彼に目を心を取られていた…。
トギ「あれはかなりのものだな…俺のスキルコピーで俺のスキルをコピーし、光輝に剣術スキルを授けよう。使い方によっては派生スキルも出るかもしれん」
光「そ、そんなことできるんだ…天才じゃん」
トギ「褒めても何も出ないんだからね!!」
光「なにテンプレみたいなツンデレしてるの…」
そんな会話をしながら、トギは光輝に剣術スキル授けた。体術だけでは【堕天使】相手では有効だろうが、やはりある程度の範囲攻撃も欲しいところだ。有希がなんだか、強くなっているが、なんだかんだで光輝がもっとも転移の恩恵を受けることになるだろう。【堕天使】襲来の前に、主を倒す為のアイテムを生成しなければ…(生成には素材を取りに行く必要がある)。
光輝の剣術スキルと身体強化の特訓、部隊メンバーのスキルが次回明らかになる!!
その世界に慣れるためには訓練は欠かせないよね!!
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