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恐怖ゲーム  作者: 香坂 涼
2/9

第一話②

帰宅するなりテレビの電源を入れる。

まだ9時58分。



「ギリギリ間に合った・・・」



今日もいつもと同じようなニュース内容。



『続いてのニュースです。』



アナウンサーがテンポよく原稿を読み上げていく。


そんなのを見てたら、携帯が鳴りだした。



「志保だ・・・なんだろ?・・・もしもし?」


「あ、結衣?もう家?」


「そうだけど・・・どうしたの?」



なんだか少し志保の声がいつもと違うように聞こえた。



「志保?」



返事をしない志保。

名前を呼んでみるが、電話越しに車の騒音が聞こえてくるだけだ。



「・・・ごめんね。」


「何謝ってるの?どうしたの?」



やっと喋ったと思ったら、謝る志保にますます訳がわからない。

テレビでは見たかったドラマが始まっていたが、もう後でDVDでも借りる事にしようと決めて、電話に集中する事にした。



「志保どこにいるの?」


「・・・会社のそば・・・」


「そっち行こうか?」


「・・・ううん、来ないで。」


「・・・志保?」



元気のない声に、志保のとこまで行って励まそうかと思ったけど「来ないで」と言われてしまってはどうしようもない。



「結衣・・・ニュース見た?」


「は?何のニュース?」



今度はニュースの話らしい。

謝ってきたかと思えばニュースの話。一体何を言いたいのだろう?



「さっき携帯でニュース記事見てたんだけど・・・多分テレビでもやってたと思う・・・」


「どんなやつ?」


「男性の変死体のやつ。携帯握りしめたままだったっていう・・・」



そんなニュースやっていただろうか?

なにせドラマが始まる二分前にテレビをつけたばかりで殆ど見てないし、今そのテレビは見たかったドラマが放送されているのだ。



「ごめん、わかんない。」


「そっか・・・」



わからないと伝えた後、短く返事をしたかと思うと志保はまた黙った。



「志保?黙ってても何もわかんないんだけど・・・」



あまりに進まない会話に、催促してしまう。

そんな私に志保は「あとでメールする」と言って電話を一方的に切った。



「一体何なの?!」



そんな志保の態度に少しだけイラっとしたのも事実だが、やはりいつもと違う志保の態度が気になりその怒りはすぐに消えた。



「どうしたんだろ・・・」



いつも元気で明るい志保。

何か志保が私に謝らなければならない事をしただろうか?

考えてみたが思い浮かばない。



「そういえば・・・」



男性の変死体のニュースがどうとかって言ってたなと思い出して、すぐ携帯で検索する。


何件か表示された中から、今日の日付に一番近いものをクリックした。





『9月2日、栃木県で男性の変死体が発見された。

死体は携帯電話を握りしめており、首や足が有り得ない方向に曲げられていた事、さらには臓器がきりとられていた為に他殺と断定。』


『9月5日、福岡県で女性の変死体が発見された。栃木県の変死体と状況が似ている為、同一犯ではないかと言う者もいるが慎重に調査を進めていくとの事。』




「栃木県の変死体の話だよね・・・志保が言ってるのは・・・」




この内容と謝った事の繋がりが見えてこない。

あれこれ悩んでるうちにドラマは終わってるし、明日きちんと志保に聞く事にしようと携帯をデーブルに置いた。





翌日、いくら待っても志保は出社せず連絡もとれなくなってしまった・・・












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