表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
煌々星に呪いを  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
第四章:狂える?cruel?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/32

後悔が先に立った(かもしれない)瞬間

「あの、本当に入居したんですか…?」

 クエストを受けにギルドの受付に行くと、ステラはそう聞かれた。

「えぇ、はぃ…」

 そう答えると、驚かれ、心配された。

「気を付けて下さいね!?あそこ狂人の巣窟ですから!何かあったらすぐ警備員に知らせるんですよ!!」

「ゎかった、わがったから、肩揺らすのやめれぇ」

 頭がぐわんぐわんする。


 結局、高い依頼は無かった。薬草を採ってきて、ついでに食べられる野草も採って、おしまい。

 自分の部屋に入ろうとしたところ、お隣さんに声を掛けられる。見た目爽やかな青年だ。

「あの、肉多く仕入れすぎて下手すりゃ腐らせそうので、消費するの手伝ってもらえますか…?」

 食費すら無い今の状況で、この誘いは有難い。断る理由も無いので、夕食はお隣さんと食べることに。


「ステーキに、骨出汁スープ…贅沢ですが、尽くヒト組織ですね。場所が場所なので、別に驚きはしませんが」

 肉を“買った”とも言ってなかったし。

「お、鑑定眼持ち?元が誰だったかとか分かります?」

「そこまでは分かりませんが…貴方のことですし、よっぽど悪事を働いた者なのでしょう」

 隣人ガチャは大当たりと言っていい。指名手配犯の中でも有名な人で、裏社会組織の頭領を何人も殺して回ったのだとか。殺人犯である事に変わりは無いが、比較的善人だ。

「ヒト眼球って美味しいんですか?」

「内臓とかはあんま美味しくないから闇医者に売っ払ってますね」

「そうなのですか。鳥の肝臓(レバー)心臓(ハツ)などは栄養価が高い上に美味しいらしいので、ヒトもその辺りは残して調理してもいいかもしれませんよ?」

「あー確かに。今度試してみよっかな」


 その日、ステラは生まれて初めて人肉を食らった。

 人間として大切な何かが失われていくような気がした。世間ではそれを倫理感などと呼ぶのだろうか。

 倫理で腹は膨れないのだから仕方が無い。夕食は暫くこの人の世話になろうと、ステラは思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ