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良心と打算が生んだ一文無し
アパートを借りた。ずっと宿屋に居座るわけにもいかないし、また星占い師として活動したくなった時、その気になれば基盤にする事ができる。
おかげで所持金が全て吹き飛んだ。家賃や初期手数料は比較的安かったけれど、それ以上に元々金が少なかった。
新居の名前は「クリミナルアイランド」。借りられる場所がここしか無かった、と言うか「ここ以外は借りられません」と言われた。何でも、住民は全員凶悪犯罪者らしい。生憎と心当たりしか無かった。だから周りに家も店も無いどころか有刺鉄線と屈強な警備のおじさんが大量に配置されているのか、とステラは1人で勝手に納得した。個人的には、勝手に警備してくれるから助かっているが。
「…はぁ」
素寒貧。今の状況は、まさにソレだった。
「ちょっとでも高い依頼受けよ…」
警備員に会釈をしつつ、冒険者ギルドへ向かう。
ローブのフードを目深に被っても、周囲の視線が痛かった。




