雨弓がどうにも綺麗に見えないから
裁判沙汰にはなったものの、情状酌量とか何とかが上手くいき、また隕石群の件も極限状態に起因する魔力暴走と判断され、最終的に安くはないが罰金だけで済んでしまった。ステラ自身の提案で、冒険者ギルドの報酬から9割天引きされる形となる。
生活は多少苦しくなるが、何とか一段落つける事ができた。
「これがあなたの冒険者カードです。再発行には1000テルかかりますのでご了承ください」
これから自己の証明となるカードを、くるくる回して見つめる。
折角だし、適当な依頼でも受けてみようか。
「薬草採取ですね。本日中に納品をお願いします。失敗しても違約金は発生しませんが、報酬は支払われませんのでご注意ください」
ギルド支部から出ると、久々の青空。天気予報で分かってはいたが、実際に見ると、以前と何処か違うように見える。先程まで雨だったのだろうか、あちこちに水溜まりがある。
「…ぁ」
虹。
グラデーションの半円が、太陽の反対側に見えた。
「…」
こんな沙汰にしなければ。
もう少し、綺麗に見えたのかな。
気象の神秘が、自身を何処か嘲笑っているかのように、ステラは感じた。
第二章、終了です。次週はあらすじ投稿…なのですが。
あらすじと同時に猫じゃらしの独り言が入る予定です。主に作品の今後の方針…ステラがどのように歩みを進めるのかなどを、ほんの少し話すつもりです。苦手な方は閲覧を避けるなど、各自で対応を取ってください。




