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煌々星に呪いを  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
第二章:移り行く空模様

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ようやく見えた朧月

 冒険者ギルド。

 毎日様々な依頼が寄せられ、それを冒険者として登録されている者が解決する。

 腕にそこそこの自信がある者は日銭稼ぎとしても利用しており、そこからベテラン・プロが生まれる事も珍しくないことから、ギルド本部もそのような利用を歓迎している。

 ステラは冒険者として登録しに来たのだ。

 本当なら、今まで通り星占い師として稼ぐのが一番理想的だ。しかし店舗は無いし、露店にするにも設備が足りない。それに何より信用が足りない。


「冒険者ギルドにようこそ。初めてのご利用ですね。本日はどうなさいましたか?」

「冒険者登録、しに来ました」

「畏まりました。検査や書類の準備をしますので、少々お待ちください」

 近くの適当な場所の椅子で待つ。近くでは、知らない冒険者パーティが報酬を受け取っていた。

「よーし、次どれにする?」

「あ、この依頼良いんじゃない?」

 そう言ってメンバーの1人が取った依頼は。


「待ってください」


 ステラは咄嗟に動いていた。

「その依頼、何だか嫌な予感がする」

 冒険者たちは困惑していた。

「どう嫌な予感がするのか、聞いてみてもいいかい?」

「分かんない、分かんないです、けど…なんか、依頼詳細に、なんか、引っ掛かりが…」

 彼女の占いはよく当たる。それは彼女の観察眼と記憶力、それと直感がとても優れているからだ。

「例えばここ、この街から依頼者の場所周辺までは確か急ぎの馬車でも悪路ゆえに最低4日は掛かるはず。なのに、どうして2日前に発覚した児童誘拐の報せが此処に?支部間のメールならまだしも、個人依頼です」

「…ふむ…そう見ると、この辺りも怪しいな。君のおかげで助かったよ、どうやら誘拐解決ではなくなりそうだ。荷物の再準備をしないとな。ありがとう!」

「あっ…」


 久々に、お礼を言われた。

 曇天が少しだけ晴れた気がした。


 後日、その依頼は盗賊退治として解決された。

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