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扉の奥には……

すみません。他の小説に間違って投降してしまった為、今投降します。

 行きと同じ日数かけてアルさんの屋敷に着いた。


「アルさん、戻ったよ!」


 扉を開けるとカオス! 何この散らかりよう。


シャァァァァッ!ーーガブッ!


 背後から飛んできた者に拘束され頭に噛みつかれた。エメドラ! 何すんだよ! 置いてかれたの根にもってんのか?


ニャ。(これは酷い)


 入ってきたパシュティも見渡して呟いた。そこ、俺の頭の上……。


「ここどこ?」


 ルビーも何、肩掴んでよじ登ろうとしてんの! 猫ならまだしも人間状態では重いんだよ!

 

シャァァァァッ!


 うん、エメドラも俺の頭は自分の場所だって威嚇すんな! それよりアルさんだ。何処いるんだ?


「ああ、やっと戻ってきたんだね」


 奥からゴミをかき分けてアルさんが出てきた。心なしか……うん、確実に薄汚れている。


フシャァァァァ!(このゴミクズがぁぁぁぁ!)


「パシュティ、おか……ギャァァァー!」


 怒りのパシュティさんに引っ掛かれた。


「で、このゴミ山の訳を聞きましょうか? ゴミ屋敷の主」

「うーん、ちょっと研究に夢中になってね……」


 俺達のいない間ってたしか10日位だよね? その間にこれって……。


「素材とかも混じってるかた全部が全部ゴミってわけじゃないし……」


 言い訳をしているアルさんの足元でグルグル唸って今にも飛びかかろうとしているパシュティさん。


「アルさん、それより片付けよう! このままじゃ寝れない」


 各自手分けして片付けを始める。アルさんが仕分けして、俺とルビーが本当のゴミを外に出す。パシュティさんはアルさんの監視だ。目を離すと研究の方に頭がいっちゃって、手が止まる。その度にアルさんの生傷が増えていく。


 そうして大半のゴミが処理されて廊下を掃き清めているといつも壁だと思っていた場所に扉があることに気がついた。壁と同じ色で処理されているが、きれいに閉められていないのでそれが分かった。……まさか、俺達には見せられないアダルトな物があるとか?


 そっと覗いてみる。中はふだんアルさんが研究している部屋とは違い、幻想的な植物と光に包まれた部屋だった。その真ん中に祈るような姿で見たこともない人物がいた。


 薄い緑色の髪を床に放射状に広げ、その髪は回りの植物まで届いてどうやら繋がっているみたいのだ。白く緩い布を巻いているだけの服の胸元は盛り上がり、その上に眠ったような美しい顔があった。


 少しばかり見惚れていた。


「ペケ君、ここにいたんだね」


 気がつくとアルさんが背後に来ていた。俺を部屋の外へ出すと、


「ここで見たことは言わないでほしいね」


 寂しそうな表情で言われた。


 あの人が誰なのか、いつからいるのか……。そんなことを聞ける雰囲気ではなかった。


 扉はいつの間にか消えていて扉があった事さえわからない。これもアルさんの魔術か何かで隠蔽しているのだろう。


「ペケ君、ご飯の用意できたから急ごう。君の連れて来た子が涎垂らして待ってるから」


 そう呼び掛けて何事もなかった様に行ってしまった。


 もしかしたら、あの人って……。


 扉の奥にいた人を思い出す。その髪の間から覗いた耳は長く尖っていた。


 アルさんが拐ってきたエロフ?


 俺の中でアルさんの認識が森の賢者ニートから森の賢者ヘンタイに変わった。

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