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ヘビの口って以外に開くよね?……それより名前?

 使い魔になった虹羽ヘビが目の前にとぐろを巻いてこっちを見ている。俺はその前に座っている訳だけど……。


「……お手」


ーーカプッ。


「おかわり」


ーーカプッ。


「おすわり」


ーーガブッ!


「舐めとんのか! ワリャァァ!」


ニャ!(お前がな!)


 後頭部に爪をぶっ刺してパシュティさんが言う。どうせなら、ニクキューでお願いします。


「使いペットは最初の躾が大切だろ?」


ニャ!(だからって、お手とか言って手を出してもどうしろというんだ!)


シャァァァ!


 虹羽ヘビも怒っているのか、腕に絡み付いて締め付けてくる。止めて! 手が紫色になってきた。


「ヘビちゃん、腕が変だから締め付けないで!」


 その声に腕から降りて元の位置にとぐろを巻く。腕に血が通い少し痺れるが動かせのを確かめて、言うことを聞いてくれたヘビちゃんの頭を撫でる。ひんやりとしてスベスベの鱗が癖になりそうだ。


「それでも俺はニクキュー派だ!」


ーーガブッ!


 思いの丈を込め突き上げた拳に噛みつかれた。嫉妬? 嫉妬なの? 痛いので上顎を押し上げて手を抜く。


「むやみやたらに噛みついちゃいけません!」


シャァ。


 うむ、わかってくれて何よりだ。


 体に巻き付いてくるが気にしないでおこう。肩に登り、後頭部から頭の上にペタリ。


ニャ。(似合ってる)


シャァァァ。


 くつろいでる声出してんじゃねえ! 見ろ、パシュティさんも笑ってんでしょうが!


 引っ張ろうが、捻ろうが離れない。最後の手段で鱗を剥がそうとすると首を絞められた。ギブッ! ギブッ! ヘビの体をタップして緩めてもらった。 俺が主人なのに……。


「気を取り直して、魔法の練習でもしよ」


ニャ。(その前にやることあるわ)


 なんですかな? 


ニャ。(名前つけなさい)


「……ヘビちゃんで」


シャァァァ!


 拒絶の意思がヘビから届いた。首に巻いてある胴に力いれるの止めなさい。


ニャオ。(名前を付けることで、使い魔との繋がりが強くなるわ。因みに私の名前はアルスロウネがとある人物から取って付けてくれたの)


 元カノか?……元カレかもしれん。今でもアルさんの性別が判らない。


ニャ。(早く付けてやりなさい)


 そうは言ってもな……すぐ噛みつくからガブちゃんじゃホントに頭から喰われそうだし。体の色が緑色の宝石みたいだから、


「エメラルド・ガブンテンにしよう!」


 あれ? 視界が急に暗くなって……頭が何かに包まれてるんですけど? 


ニャ!(ペケが喰われる!)


 口元まで何か来た! 息苦しい。わかった! 変えるから! 名前ちゃんと考えるから!


 どうにか引き剥がし、どうにか蝶結びにして反省させた。 名前ちゃんとせんとな……。


「ドラゴンみたいに強くなってほしいからエメラルド・ドラゴンから縮めてエメドラで!」


ニャ。(一時間考えてそれかい)


 何か悪いか! エメドラも噛みつかないから気に入ったんでしょ? 


シャァァ。


 しょうがないって……そう言うなよ。



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