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小汚ないオッサンの計画?

 我はニギニギ教の開祖ペケりんである。今日、ニギニギ教は新しい境地に達し、ゴブリンを召喚することに成功した。


「なっ! 何でゴブリンが……」


 現実とーひ、終了。お母さんが驚いて固まってる。そりゃ、驚くよな。お父さん達が狩りに行った奴だもん。


「没落して、いく宛もなくスラムにいた時に手に入れた力だ。姉さんを捕まえろ」


 小汚ないオッサンの命令にゴブリンが動き出す。


「冒険者の妻をなめんじゃないわよ!」


 その頭に振り上げた椅子を叩きつけた。ゴブリンはぶっ倒れたけど椅子もぶっ壊れた。


「お母さん!」


 飼い主が俺をぽい捨てしてお母さんにしがみつく。


「大丈夫よ。直ぐ、小汚ないオッサンを排除するから」

「姉さんまで……ゴブリン!」


 ちょっと涙目になった小汚ないオッサンが手を振るとゴブリンが3体現れた。

 それに砕けた椅子の足を投げつけて、飼い主を抱え上げ外に出ようとする。

 が、ゴブリンに回り込まれ動きが取れなくなる。


「ゴブリンを退けなさい!」

「姉さんが言うこと聞いてくれれば、良いですよ」


 睨み付けるお母さんの前で余裕を取り戻したのか得意げに、


「森に行った人達も大変ですね。100匹のゴブリンを相手にしなければならないんだから。姉さんのせいですよ?」


「何を……」


「下手な戦力があると姉さんを連れてけ無いでしょ?」


 森に増えたゴブリン達が自分のせいだと暴露する小汚ないオッサン。何か小物臭い。


「姉さん、素直に来てくれるなら、ゴブリン達を退かせることもできますよ?」


 お母さんの目付きが更にヤバい事になってる。視線で人を殺せそうな位。


「お父さん、大丈夫だよね?」


 飼い主が涙ためてお母さんを見上げています。大丈夫さ、猫じゃらし名人は死なない。


 さて、この小汚ないオッサンをどうーー


「天使たんを泣かせるのは誰だ!」


 剣を振り回しながらへっぴり腰で入ってきた男が叫んだ。俺の見せ場が取られた!


「天使たんは僕が守る!」


 勢いだけで下手くそに振り回してる剣にゴブリン達が奇跡的に近づけない。目をつぶるな!


「ゴブッ」

「あっ、当たった」


 近づこうとしたゴブリンが剣の峰で打たれ下がった。


「ええい! たかが一人じゃないか。もっと喚んで」


 小汚ないオッサンがまた手を振り始めた。ゴブリンが次々と現れる。もう雑魚寝もできないくらいの密集度なんですけど。


「わっわっ、数が増えた」

「このままゴブリン達に潰されてーー痛ッ!」


 ゴブリンを召喚し続ける小汚ないオッサンが手を押さえて呻いた。





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