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おや? ペケりんの様子が……?

「指が、指が!」


 手を押さえてわめいている小汚ないオッサン。


「まさか……僕の必殺技、斬空刃が無意識のうちに……」


 目つぶって剣を振り回してる人からそんなんでません。


「……ペケりん?」


 はい、正解! 飼い主にニクキューをプニプニする権利をあげましょう。何時もしてるって?


ナー。


 鳴きながら戦利品の指輪付きの第2関節までの指を前足で弄ぶ。小汚ないオッサンが猫じゃらしヨロシク手を振ってたからね。この指輪も光ってたし、気になってじゃれついたのよ。


 そんで尾剣でスパって……何でできたんだろうね? 不思議だね。


「クソ猫が~!」


 指で遊んでいると小汚ないオッサンが必死の表情で迫ってくる。背中の毛がぞわーって逆立つ。


ナッ!(キモい!)


 俺は指をくわえて外に逃げた。小汚ないオッサンはなぜか電池が切れた様に動かなくなったゴブリンに行動を阻まれ叫んでいる。


「まっ、待て」


 隙間から外に出て、


ーードゴッ!


 振り返ると、壁から小汚ないオッサンの薄い頭部が生えていた。お母さんの拳が炸裂したんだと思う。小汚ないオッサンのご冥福をお祈りしましょう。


 それよりも猫の本能的遊び心が指を転がして遊んでしまえと言っている。ちょいちょい。ちょいちょい。……あっ、指輪取れたわ。



(ФωФ)



「何が、起きた?」


 仲間と交代し、ゴブリンに切り付けた瞬間、ゴブリンが消えた。回りを見ると唖然とした表情の仲間達がいた。


 森を埋め尽くす程のゴブリンに圧されて後退するしかなかった時、はじめからいなかった様に消えてなくなった。


「……奇蹟だ」


 誰かが呟いた声が静かな森に思った以上に響いた。


ニャー。



(ФωФ)



ニャ?(ペケりん、どうした?)

ナー。(とれない)


 どういう訳か、小汚ないオッサンのはめてた指輪が前足にはまっちゃった。指輪が普通はまるはずの無いサイズなのにいつの間にか前足サイズではまってんのよ! お母様にも手伝ってもらったけど、取れない。


ナー。(長老ー)

ニャー。(えんがちょー)


※しばらくどうしようもないドツキアイが続きます。


 お母様のツッコミで長老と一緒に聖樹に前足ついて反省させられている。長老だけでいいんじゃないかなー? お母様の眼光にそんな事言えません。


《高魔力濃度を確認》


 反省中、そんな声が聞こえた。気のせいだとりあえず、お母様の眼光が和らぐまで反省しとこう。目の前で勝手に休憩とった長老がサンドバッグにされて反省し直したからじゃないよ。


《猫魔法:人化を確認。強制発動します》


 いや、マジ何言ってんの? お母様にもういいよね? って目線で確認してるんだけど、眼光が許してくれない。身体中がムズムズすんですけど。マイマザー? 目を見開いて驚いてるけど、どうし……。


《人化が成功しました》


 お母様? 何で俺の体、肌色なってんの?

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