村に着いたらお父様が……!
ニャアァァァ!(ついたどぉぉぉ!)
夜になり、何時の間にか入っていた猫村の入り口で雄叫びを上げた。何匹か猫が驚いてこっちを見たが関係ない!
ニャガ!(誰じゃ! 村で大声上げるのは!)
ナー。(長老、お疲れ~)
出てきた長老に手を上げる。
ニャー。(ペケりん? お前は鳥の餌になったと聞いたんだが? さては迷って出たか!)
ナー。(長老のボケに構ってる暇ないの。助けてくれたオッサン見てやって)
背後につっ立ている(二足歩行)オッサンに手招きする。
ニャ。(なんだ、サンガか)
ニャ。(長老、集落がゴブリンに襲われて……)
ニャー。(大丈夫じゃ。こっちに逃げてきてる。それより、治療じゃ)
オッサンの頭に手を伸ばし、ニクキューをのせる。長老の体が淡い光を放つとオッサンの傷が癒えていく。
ニャニャ。(長老、すまん。しかし、ゴブリンどもがどうしてあれだけ増えたのか)
ニャ。(悩むのは後じゃ。他のみんなに会ってきなさい)
ニャ。(わかった)
ナー。(そいじゃ、行きましょうか)
オッサンの手を引いて行こうとしたら、首をつままれ持ち上げられる。ぷらーん!
ニャガ?(お前はこっちで話を聞こうか?)
ナー?(お母様?)
頭に怒りマーク付けたお母様。どったの?
ニャゴ。(あそこのゴミ屑に聞いたんだが)
背後にある使い古された雑巾、もといお父様とホワートさんの事ですね。わかります。
ニャ。(お前がチャバネ鳥に乗って家出したって)
ナッ!(何その嘘八百!)
ボロ雑巾が気配を消して逃げ出そうとしている。お父様の方ね。ホワートさんは死んだふりしている。
ニャ。(ミラが『私のせい?』って飯も喉を通らないんだが)
あー、俺は木に手をついて反省する。お母様取られたー!とか言っちまったしな。
ナー。(お母様、早く家に帰ってミラをナデナデしたいです)
お兄ちゃんの威厳に賭けて慰めてやんよ!
ナー。(その前にお父様が逃亡しようとしてます)
ニャ。(おい、ペケりん、言うんじゃねえ)
ニャゴ!(爪研ぎ乱舞!)
逃げようとしたお父様にすれ違い様にお母様の爪研ぎが炸裂する。全身の傷がさらに増え、泡を吹いて気絶するお父様の横、ホワートさんが漏らしていた。
ナー。(悪は滅びた)
反省しろと家につく前にボコボコにされた。げせぬ!




