表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/87

初戦闘!

 俺は虎のオッサンと森の中を駆け抜けている。


ニャ?(お前、ズルくね?)


 訂正。オッサンの横をピースケに乗って飛んでいる。


ナー。(重量オーバーです)


ニャ!(わかっとるわ!)


 後ろからゴブゴブ言ってるのがいなければ走らずにすむんだが……。

 オッサンも逃げている間に怪我を負っていた。そこまで大きな傷がないから逃げれているが。


ニャ。(くそ。2、3匹なら狩れるんだがな)

ナー?(殺れんの?)

ニャ。(『巨大化』すればゴブリンも一口だ)

ナー。(後ろから来てるのは5匹。2匹気を引くから倒そう)


 返事も聞かず、ピースケを操り空へ飛び上がった。

 上から見るとゴブリンが何も考えずにただ追いかけて来ているのがわかる。ピースケにその後ろに行ってもらう。よしよし、いい位置だ。


ナッ!(ピースケ、ごー!)


 ピースケは一番後ろにいるゴブリンに向かって急降下する虎のオッサンの様に後頭部にぶっさすのだのだくちばしを!


 が、ピースケは急降下中に体をひねり、逆さまになった。……え?


ナッ!(ナニイー!)


 ピースケから振り落とされた俺はゴブリンの後頭部に爪を立てて止まる。見上げるとピースケが飛び去っていった。ピースケ! 次、会ったら焼き鳥にしてやる!


「ゴブー!」


 後頭部に引っ付いた俺を捕まえようと伸ばす手をかわし、飛び降りる。


「ゴブ!」


 置き土産に目を引っ掻いてやるのも忘れない。僕、できる子。


「ゴブブ!」


 他のゴブリンが捕まえようと集まってくる。あわわわっ、股ぐらをすり抜けて逃げる。虎のオッサンどこいったの~。


 逃げて逃げて逃げまくって、気がつけば木の上に登っていた。ゴブリンの背より高いし安全なはずだ。ついでに硬いドングリみたいなのが生ってるから揺すって落としてやる。


ナナー!(オッサーン。早く来てくれ!)


 あれ? オッサンどうしたの? ここはかっこよく助けに来る場面でしょ!


ナー!(オッサーン)


 下では1匹のゴブリンがよじ登ってきてる。登ってくんな! 木の実投げるど! 木の実ないけど。


ナー!(オッサン、ヘルプ!)


「ゴブ~」


 見下ろせば、ゴブリンが黄色く濁った目を怒りに染めてしがみついてる。もう少しで足元の枝に手が届きそうだ。俺の命、風前の灯?


ガアァァァッ!


「ゴブ!」


 下を見ると、ゴブリンと同じくらいの虎がゴブリンを押し倒し、首に噛みついている。他のゴブリンはそれを見て飛び離れる。


 虎は噛みついたゴブリンを離すと一番近いゴブリンに前足を降り下ろす。ゴブリンの頭がザクロの様に弾けた。


「ゴ、ゴブ」


 木にしがみついたままのゴブリンが動けないままおろおろしている。今だ!


 尾剣は魔力を尻尾に集め、固くしたり伸ばしたりできる。それをおこなうのはイメージによる所が大きい。俺は尻尾の先を杭の様に固く鋭いものにイメージする。見ると尻尾の先が鋭く尖っている。それをゴブリンの目に伸ばし、突き刺した。


「ゴ……」


 目から後頭部に抜けた尻尾を引き抜くと木から落ちていった。


グルルル……。


 虎は他のゴブリンも片づけてこっちを見上げている。急いで降りよう。


ニャー?(お前、何やったんだ?)


 俺の殺ったゴブリンを見て元の大きさに戻ったオッサンが言った。どうやら殺る瞬間は見てなかったらしい。


ナー。(それより、早く逃げよう。今はいないみたいだからさ)


 オッサンは納得いかない顔をしているが気持ちを切り替えると走り出した。


ナナー!(置いてかないで~!)


 ピースケに逃げられた俺は遅いのよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ