母猫に甘えたいのです!
ナー。(お母様~。ひどい目にあった。慰めてケロ)
あれから子猫式ハンマー投げが何回もおこなわれ、頭にタンコブをいくつもつけて戻ってきた。
無理だろ! 尻尾で掴まれって。何回か木に爪たててしがみついたが、そうじゃないって尻尾掴んで引っ張ってくな! 思わず変な声で泣いたわ!
そんな俺の頬を尻尾で叩く。
ニャゴ。(黙ってな。この子が起きる)
ミラがお母様の腹の所で寝ている。何故か毛が所々はねている。飼い主に可愛がわれすぎたのだろう。
ナー。(おちゅかれデスカ~)
ミラの頭を軽く撫でる。
ナー。(それじゃ、お兄ちゃんと一緒に寝ましょうね)
隣に潜り込む。
ニャ!(させねえよ!)
尻尾が飛んでくる。
ナッ!(あまい!)
俺の尻尾で迎撃した。
ニャ。(どっちが)
弾いた瞬間、違う方向から尻尾が伸びる。
ナッ!(ニクキュー白羽取り!)
前足で防ぎ止めた。ついでにあまがみしてやる。
ニャゴ。(汚ない)
油断してた所をニクキューに潰される。そのまま転がされた。俺は orz 状態で泣いた。
ナー。(優しさをギブミー)
兄貴だって甘えたいんだ! ちょっとくらい優しくしろよ!
ニャ。(しょうがない)
お母様は腹の毛を舐めて整える。
ニャ。(さっさと寝ろ)
お母様がデレた!
ナー。(鬼の目にも涙か)
ーーガブッ。ミシミシ。
ニャー!(頭蓋骨が―!)
ニャゴ!(くだらない事言ってないで寝ろ!)
ナー。(イエス、マム)
俺はおとなしくフカフカベッドに寝転ぼうとした。
ニャゴ。(その前に頭を洗ってこい)
血塗れにしたのあんただよな!
朝になり、俺に抱きついているミラを見た。視線に込められているのは殺気!
夜中に蹴られ、引っ掻かれ、かじられ、あげくはサブミッションまで掛けられて眠れませんでした!
ミラはスヤスヤと寝とります。
チクショウ! こんな顔してりゃ、怒るに怒れねえぇぇ!
ナー。(お母様、今夜からそっちの隅で寝るわ)
ニャゴ。(それがいいね)
ミラの寝顔を見てため息をついた。




