猫魔法訓練!(尾剣)
赤いのはチリチリパーマの黒いのに進化した! ……そんなわけない。今、他の猫に長老の所に治療されに連れていかれた。
ナー?(帰ってきたらストレート?)
ニャ?(なんの事だ?)
猫には意味はわからんか。
ニャー。(バキロさん。稽古をお願いします)
お父様の前に白いのが現れました。バキロってお父様の名前だったよ。
体つきは細い。体長並みに長い尻尾をもて余したように引きずってる。
ニャ。(尻尾)
……ナー。(……戻ってない)
白いのは尻尾を見て、頭を掻くと尻尾を振る。そうすると尻尾が半分の長さになった。
ナー?(尻尾って伸ばせるの?)
白いのーー名前はホワートさんーーの尻尾を見ながら聞いた。
ニャー。(私はよく尻尾に魔力を込めていたので伸びたように見えるのです)
魔力を込めたまんまだったから引きずってたのね。
ニャゴ!(俺の巨大化も似たようなもんだな!)
あんたには聞いてない!
ニャ!(教えて!)
尾剣って何かカッコいい! 何かシュパッと切れそう! 覚えたい!
ホワートさんにキラキラした目を向け、アピールする。これで落ちないのはお母様くらいだ。何故か胡散臭いものを見るような目で見られる。……何で?
ニャニャ。(そう言われると、教えてあげない事もないが)
……なぜ照れる? そんなのいいからプリーズ! 雄に照れられてどないせえっちゅうんじゃ!
お父様も俺を胡散臭いものを見るような目で見ない!
ニャ。(それじゃ、尻尾に集中して動かします)
ホワートさんは尻尾を縦、横、斜めに自在に動かしている。
ナー?(こう?)
同じように動かそうとしているんだが尻尾にお尻もついてくる。下手なフラダンス踊ってるみたいだ。
ニャニャ、ニャニャ。
お父様は転げ回って笑ってる。
ニャゴ。(尻尾の先まで神経を集中させて……そうそう)
小一時間尻ふってると、尻尾に何か温かい力の塊みたいなものが集まってるのを感じる。
ナゴ。(尻尾に何かきた)
ニャ。(きたか。……それじゃ)
ん? 何するの? そう思った時に尻尾を掴まれた。
ナッ!(何!)
おもいっきり引っ張られ振り回される。
ナッナー!(尻尾! ちぎれるー!)
ニャニャ。(尻尾に魔力入れてないとちぎれますよ)
無茶言うな! そう叫ぼうと見ると尻尾握ってるのはお父様!
ニャ。(星までぶっ飛べ)
ハンマー投げの要領でぶん投げられた。
ニギャー!
ぶん投げられた方向には木の枝が密集している。
ニャ。(頑張ってつかまってください。尻尾で)
ニャガ!(できるか!)
枝に捕まり損ないバギバギと枝を折りながら頭から落っこちた。
こんな練習……二度とやらねえ!
俺はそのまま気を失った。




