兄弟ができると上の扱いが雑になるよね
ミャー!(お兄ちゃん!)
ん? 近頃、フカフカベッド(おかあさま)を奪ったノラの子猫が走ってきます。
「ミラちゃん、待って! 待って!」
飼い主がノラの子猫を追っかけ回している。ノラの子猫もといミラは捕まるまいと椅子の下からこっちに来る。
ミャー!(お兄ちゃん!)
ナー。(キャッチ・アンド)
ミラを捕まえると、
ナ!(リリース!)
飼い主の方にぶん投げた。
「ペケりんが今、猫にあるまじき背負い投げをしたような……」
ミラをキャッチした飼い主が目をこする。
ナー。(気のせいだ)
後ろ足で首を掻きながら答える。
ナー!(うらぎりものー!)
ミラの声が聞こえる。飼い主にお持ち帰りされて、ストレスで禿げるまで撫でられなさい。誰も通る道なのだ!(キリッ)
まあ、ミラは可愛いからな。見た感じ猫と言うよりライオンの子供みたいなんだよな。手足も太いし。でも、俺より小さい。
それが飼い主の “可愛いものセンサー(腐)” にきたのか、毎日これである。
その為、俺は行く宛もないのでフカフカベッドに……。
ーーガシッ!
寝ることもできずにニクキューに潰される。
ナッ!(何するんじゃい!)
俺の心地よい睡眠時間を返せ!
ニャゴ。(お前はなにをしとんじゃ)
希代のデブ猫、お母様。
ニャァァ!(誰がデブ猫じゃい!)
そう叫ぶと、ボディプレスしやがった!うっ、動けん。
ニャ?(で、どうしてミラを可愛がらせる?)
ナー。(寂しさをまぎらわそうかと)
時折、星空を見て泣いてるのよ、あの子。
ナー。(飼い主に遊ばせとけば、考える間もないし)
逆にストレスで剥げるかもしれんが。そこはそれで。
ニャ。(本音は飼い主の撫で撫でが辛いから生け贄を捧げたと)
……それを言っちゃ身も蓋もない。
ナー。(そんな訳でミラは忙しいので、ワタシが寝ます。フカフカベッド様)
最近は、構ってくれないのよお母様は。優しさをプリーズ!
お母様はため息をつくと、俺をくわえて外に放り出した。
ニャゴ。(親父の所にでも行ってこい)
何で!
ニャゴ。(今夜からミラと二人だけで寝るから、そっちの隅で寝ること)
お母様に後ろ足で砂をかけられ、仕方なくお父様の所に行きました。
ナー!(俺が何したー!)




