子猫の親の情報求む!
ナーゴ。(どうしたその子?)
ナゴ。(ノラの迷子らしい)
ナーゴ?(産んだんじゃないの?)
フーッ!(産むか!だいたい腹がふくらんでなかっただろ!)
ニャ、ニャ、ニャ。(だいたい産むときも普段も変わらん腹してるくせに)
……そして、
シャー!(誰だ! こんな所にボロ雑巾置いたの!)
ニャー。(それ、長老)
ニャ。(なら、ほっといていいか)
ニャ。(5分もすれば復活する)
長老はほっとかれた。
冒頭の会話は言わずとも解ると思うがお母様と長老である。と言うことは、ここは猫の村である。そして目の前をお手手つないでお母様とノラの子猫が歩いています。
ナッ!(以上、実況でした!)
ニャ?(誰に説明してる?)
そんな事気にしないでお母様。その子についての聞き取り調査しましょう。
ニャ?(ノラ?……最近は見てないな)
ニャ。(森から来てない。来たらいろいろ獲ってくるから助かるんだが)
ナー。(我々の取材の前によい情報は出てきませんでした)
ナー?(お兄ちゃん、変?)
……無視で!
ナッ!(しかし、ここで重要な情報が!)
…………。(クンクン)
ナー?(お父様、プリーズ?)
ニャ。(木の棒を鼻先にくっつけるな! 臭い嗅ぐだろうが)
最近までゴブリン狩りで森に行っていたお父様です! 臭い嗅いでないで、はよ言え。
ニャーゴ。(ゴブリンのせいで奥の集落の1つが潰れたらしい)
ナー。(お母さん……)
ノラの子の耳と尻尾がへニャーってなって泣きそうなんですけど?
ニャッ!(俺のせいかよ!)
ナー。(やだね~。空気の読めない大人って)
ニャッ!(お前もナ!)
お母様。後頭部爪立てるのやりすぎでは? ……ごめんなさい! さらにつきたてるの止めて!
ニャー。(大丈夫さ。そう簡単に母親ってのは子供を残してくたばらないもんだ)
優しくノラの子の頭を撫でる。
ニャ。(その間、家にいな。母親代わりくらいはできるから)
ノラの子はお母様に抱きついて泣いている。ええ話や。
ニャー。(あいつは可愛いもの好きだから、ますますお前は相手されなくなるな)
俺は八つ当たりにお父様の足に噛みついた!




