表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/87

人間って暇になると変な事するよね?

 俺の目の前で二人の人物が対峙している。一人は飼い主の父親。もう一人は飼い主と同じくらいの少年だ。


ナー。(助けて)


 二人の間には、子猫が一匹震えています。


 俺じゃないよ。俺は飼い主の膝の上に抱えられています。


ナー。(助けて)


 子猫が悲しげに震えています。


「わかっているな?」


「はい! 師匠」


 二人は姿勢を低くするとーー


「こっち来い! こっち来い!」


「ニャンコ、にゃんこ! こっち! こっち!」


 子猫に興味持って貰おうと猫じゃらしを振り回す。……何かバカっぽい。


ナー。(お母さん)


ナゴ?(何だい?)


ナー?(あれ、何?)


ナゴ。(あれが、暇をもて余した人間ってやつだ)


 それは見ればわかるんだよ! 暇過ぎると無意味にプチプチ潰したり、右肘、左肘交互に見てみたりしたくなるからな。後で後悔も付いてきます。……そうじゃなくて、


ナーナ?(あの子どこの子?)


ナーゴ。(ノラの子供だと思うが)


 ノラとは家で飼われていない野生の猫。だいたい山の方にいるんだが?


ニャ?(何でここに?)


ナゴ。(親とはぐれたのかもな)


 猫じゃらしを振り回すバカ2人の間で今も母親に助けを求めている。……どげんかせんといかん。


ナーナ!(お母様、お願いの義があります!)


ニャー。(お前が変な言い回しする時は何かあるんだけどね)


 失礼な! 


ナゴ。(でも、そういうのは嫌いじゃないね)


 そう言い捨てると、寝そべって猫じゃらしを振っている親父に歩いていった。お母様カッコいい!


 俺は飼い主の膝から飛び降りると少年の方に向かった。


「「ぎゃああぁぁ!」」


 顔中に引っ掻き傷をつけられひっくり返っている2人。


ナッ!(安心しろ。峰打ちだ)


ナゴ。(引っ掻きに峰打ちも何もない)


 子猫をくわえてツッコミ入れられた。ゴチです。


ナゴ。(後、今日から1人で寝るように。この子が妹になるんだから)


ナッ!(なにぃぃぃ! 俺のフカフカベッドが!)


 ショックを受ける俺を置いてきぼりにして、行っちゃいました。


 おのれ~~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ