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その座を奪われた主人公   作者: 大野春
第三章 開戦の合図
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28話 生き返る兵士



空飛び野郎が何やら結晶に向かって呪文を唱えると、結晶から禍々しいオーラみたいなのが飛び出した。



それらはヒュンヒュンと、飛び出し、そして・・・

痛手を追って倒れた自警団の兵士・・・それはおそらく息を引き取った兵士数名の元へ混ざっていく。



そうすると、倒れた兵士は目を赤くして、起き上がった。



「・・・おい、これって・・・」


「そうさ。これが禁忌魔法・・・リザレクション」


生き返る兵士達。


「やれ!お前ら!」

「・・・」

「イクぞ!」


・・・ん?


その指示から少しの時間をおいて、ゾンビ兵たちが動き出した。遅っ!

ゾンビ兵士と化した奴らがレオナルドに襲いかかる。


「お前ら!やめろ!」

剛腕で仲間を薙ぎ払うレオナルド。

見てられねーっす。

悪趣味すぎ。


「死兵達よ!団長は狙わなくて良い!弱っている他の兵士を殺せ!仲間を増やすぞ!」

「・・・」

「コロセぇっ!」



・・・指示もらってから動き出すの遅っ!



その命令に従い出すゾンビ兵達は、深傷を負っている他の自警団のメンバーを目掛けて攻撃を開始する。追い討ちをかける様に鉄球を飛ばしまくる空飛び野郎。


「ちくしょぉ!」ワイはレオナルドに申し訳ないが、ゾンビ兵士を蹴り飛ばす。


「動ける者は隊員を抱えて退避するんだ!」


ワイとレオナルドはゾンビ兵の相手で手一杯だった。



・・・その時。



レオナルドが仲間を庇おうとした時。

それはワイの目にスローに映る。


ゾンビ兵士の斬撃を弾くレオナルド。

その瞬間、彼の胸に・・・弾丸みたいな鉄球が直撃して、貫いて、血が吹き出した。


「ゔっ」

鈍い声を出し、膝を崩すレオナルド。


「君の力は素晴らしい!さぁ!楽になれ!レオナルド!死兵として帝国に貢献しなさい!」


空飛び野郎が近寄り、結晶を取り出す。


ヤベェっす!このままじゃ!

また鉄球を喰らっちまったら!


ワイはゾンビ兵を蹴り飛ばし、レオナルドの元へ走り出す。


目測で10秒はかかる。


あいつの鉄球なんてすぐに発動しちまう!


レオナルドに向かって走り出すワイ。


残り9秒。


その時、背後から・・・ナイフが飛んでくる。



ワイの足の速さなんて比にならないスピードで。



ヒュン!と空を切り、それは空飛び野郎を目掛けて飛んでいく。


しかし、空飛び野郎はそれを難なく避けるように、上空へ飛ぶ。


次に2本目のナイフが飛んできた。

どういう事だこりゃ!?


!?


微かに・・・聞こえるッス・・・


2本目のナイフはめちゃくちゃな方向へ飛んでいく。

それを確認する空飛び野郎。

その間もなく、3本目のナイフが飛んでくる。


ヒュッ!それもめちゃくちゃなとこへ飛んでいく。


「誰だ!お前ら!」

上空から、遠くの誰かに向けて語りかける空飛び野郎。



援軍だ!



「まぁいい。すぐにこの男を殺す!」


再び呪文を唱えようとする空飛び野郎の顔が強張る。


き、聞こえる。

さっきより、明確に。



「うああああああああっ!!!」



エンジェル先輩!

Aカップのエンジェル先輩が叫んでいる!

よくわかんねーっすけど!

エンジェル先輩が叫んでいる!



「どういう事だ・・・これは!?」

何かに焦っている空飛び野郎。

あれ、魔法を使えていない。


ワイは野郎を睨みながら、チラッと振り返る。

少し遠くから、人影が見える。

・・・馬に乗ったマタタキ先輩だ!



「ええい!残りの死兵共!なんでもいい!殺れぇっ!」

空飛び野郎が焦りだしている。

ゾンビ兵は少しの間を置いて、無秩序に動き出した。


走り続けたワイはレオナルドの元へ到着する。


「おい!大丈夫か!?」

「ああ。危ういところだったが、もう大丈夫だ」


襲いかかるゾンビ兵をワイは丁寧にパンチで薙ぎ倒す。それでも復活し、襲いかかってくるが、余裕なわけで。


その間も、空飛び野郎は上空からワイらを見ている。



「アシトぉ!!!!!」

マタタキ先輩が近くまで来た。柄にもなく、叫びながら。


振り向くワイ。

シズカとビゼ・・・そして5人いるかいないかの兵士達!



「マタタキ先輩!」



ワイは確信する。

そして、安心する。


これが逆転ってヤツだ・・・



「や、ヤバい、失態だ、どうしよう、どうしよう」

空飛び野郎が地上へ降り、直ぐに強く地面を蹴り、空を飛びながら逃げようとする。



「アタイの出番だな!」




ビゼがナイフを投げる。そのナイフは飛ぶ鳥を落とす勢いで飛んでいき、空を飛ぶ野郎の近くへ飛んでいく・・・しかし、命中はしない。



その瞬間、ビゼは最初に飛んで、落ちた1本目のナイフを拾い上げる。



その瞬間、宙に綺麗な線・・・テグス!?


1本目と4本目のナイフが繋がっていたわけで、そのテグスに力がかかり、4本目のナイフが軌道を変える。



それが、空飛び野郎の足に命中した。




「惜しいッ!」



しかし、そのナイフを空飛び野郎が抜き、野郎はそのまま遠くへと逃げていった。





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