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救世チュートリアル  作者: 紫吹
第二章:拠点調査
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尾行……の前に軽く情報整理

 故意か偶然かターゲットを発見した私たちは、意気込んで尾行を開始しようとした……のだが、猫は道端に丸まり目を閉じてしまった。

「しばらく待とうか」

 鈴音は石塀に体重を預け猫を眺める。

「鈴音、いろいろ考えたんだけど、今のうちに言っといていい?」

 目を輝かせて振り向いた。

「うん! わくわくするね」

「そう? ちゃんと聞いてよ?」

 念を押してから話し始める。

「五十嵐がさ、私たちがSOの拠点を探してること、向こうに伝えたって言ってたでしょ? これってつまり、実は五十嵐とSOがグル、それか仲間がSOに潜入してるってことだと思うの。なんでも疑ってたんじゃきりがないから、とりあえず五十嵐のこと信用しとくとして、仲間が潜入してる場合ね。これってもう、拠点の場所分かってんじゃん。」

 鈴音は目を丸くした。

「あー、確かに!!」

「でも、私たちの任務はSOの拠点を探すこと。ねぇ、どういうことなのかな?」

 うーんと考え込み、小首を傾げる鈴音。少しして彼女が出した答えは、

「潜入してる人の言ってることが本当に正しいか確かめるため?」

 私も思いつかなかった可能性だった。

「あ……なるほど。でも待って、それだと相手に教えちゃダメじゃない? 極秘で調査しないと」

 危ない、一瞬納得しかけた。

「そっかー。じゃあ楓はなんだと思うの?」

「……私たちがどれくらい役に立つか試すため、とか?」

 念のため周囲に気を配り、人気のないことを確認する。

「見つけられなかったら、会員にしてもらえないってこと?」

「いや……分かんないよ? そうかもってだけ。そんなに会員になりたい?」

 尋ねると鈴音は唇を尖らせた。

「断られるとか悔しいじゃん」

 ……確かに。

「ただ、やっぱりさ……五十嵐のこと、警戒しなきゃいけないと思う」

 私は真剣に言っているのだが、

「分かってるよ、そういうのは楓に任せる」

 鈴音は涼しげな笑みで私に丸投げした。

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