ハイタッチ
電車に乗って、いつもの駅で降りた。
「家の近くの店?」
ケン「ちょっとだけね。」
............................
駅から少し歩くと、たくさんの店が並ぶ道についた。
すると、ケンちゃんは真っ先に楽器屋に走った。
(なーんだ。ギター関係の何か見にきたのか。)
ケンちゃんは、青いピックを購入した。
上機嫌のまま、ケンちゃんは食器屋の方に歩き始めた。
「............食器買うの?」
ケン「.................。」
真剣に何かを探しているケンちゃんは、私の声が聞こえなかったようだ。
........................
ケン「ん、これ上げる。」
「........え?」
ケンちゃんは、『子供用包丁』を私に渡そうとしていた。
ケン「料理頑張るんでしょ?」
「そ、そうだけど......いくらなんでも子供用って....」
ケン「だって琴。危なっかしいし........普通の包丁だと手、切りそうで見てられない。」
(う............(´・_・`))
ケン「だから、はい。コレ使って頑張って。」
ケンちゃんからプレゼントを貰うなんて滅多にない....
私は、『子供用包丁』を受け取った。
(ケンちゃん........私の為に....(泣))
「私、料理、頑張るね!」
私が美味しい料理を作って、店で出して....
お客さんや、ケンちゃんが笑顔になれるように
....頑張らなくちゃ!
ケン「ヘラッ ) うんっ。応援してる。」
ヘラッと笑ったケンちゃんは、私に手を広げてきた。
その手とハイタッチをする。
約束のする時、必ず私とケンちゃんがすること。
「ありがとっ。」




