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君の歌が聴きたくて  作者: ネロ2世
52/54

前へ(賢也side)



隣で、俺の為に泣いてくれている琴。





ケン「ほ、ほらもう泣くなよ........部員たちに変に思われるじゃん....」





琴は、まだ泣きながら何度も頷いた。





(さっきは、俺を一生懸命励ましてくれたのに(笑))





俺の涙は気づくと、すっかり止まっていた。




それは、きっと琴が俺を抱きしめてくれたから。



琴の身体は、とても暖かくて何も言われなくても



素直な優しさが伝わってきた。




不思議と安心できた。





だから....琴のパワーは、すごいと思う。




魔法みたいに不安が、綺麗さっぱり吹き飛ばされたんだ。







部室につくと、部員たちがすぐに寄ってきてくれた。




部員A「クスッ).......賢也君、おかえり。」





ケン「あ、あの........すみません。迷惑かけてしまって....」




部員A「何も迷惑じゃないよ。また、一緒に演奏しような。」




そんな優しい言葉で俺の心は少し楽になった。




部員B「ったく、心配したんだからな!賢也が見つからないってその子が言うから........ってなんで、その子泣いてんの?!」



「ゔっ........ぅ.......」





ケン「え........あ、すみません。何か........あの、スミマセン。」




(『もらい泣きです。』なんて言ったら、俺が泣いてたってこと知られちゃうじゃん。)




「ううぅぅ........」





(いい加減泣き止んで........汗)





部員C「とにかく........失敗は、失敗でも........ソロは初めてだったんだし仕方ないよ。」




部員A「そーだよ。誰だって失敗は、あるもんさ。その失敗をバネに、これから後輩たちを引っ張っていってくれ。」




ケン「........後輩たちを........。」





そうだ........先輩たち、今日の演奏で最後なんだ。





部員B「賢也ならできる!」






先輩は、俺の背中を力強く叩きながら言った。




周りを見ると先輩たちは、皆




俺に視線を向けて微笑んでいる。








「......はい!俺頑張ります!」





クヨクヨしてる暇なんてないよな。






俺は........夢のために







....前に進まなきゃ。



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