今年こそ(賢也side)
琴との帰り道。
「どう?ギターの調子は。」
ケン「うん、順調だよ。それよりクラスの出し物楽しそうだね。」
さっきの準備をしていた琴は、とても楽しそうだった。
「でしょ?!ドーナツ売るんだ~♪ケンちゃん来てねー。」
(軽音部の演奏前とか暇な時だったら大丈夫かな....)
ケン「うん行く行く............あ。」
そういえば、今年は誰と文化祭を回ろう....
(昨年は、クラスで仲のいい奴と少しだけ回ったけど。)
琴の方をチラリと見ると、首を傾げてこっちを見た。
「....どしたの?」
ケン「琴って....文化祭誰と回るの?」
「え?........昨年とかは雅たちと回ったけど、今年はどーだろ....」
ケン「あ、誰にも誘われてないならさ........あの....」
誘うのは照れくさいけど....
琴は早く誘わないと、誰かに取られちゃう気がした。
ケン「俺と回ろう?文化祭。」
(今年こそは........一緒に。)
俺を目を丸くして見上げる琴。
「え?!うん!!いいの?!」
ケン「あ、うん。むしろ一緒に回りたいっていうか........」
そんな自分が言った一言に、恥ずかしさが沸き上がってきた。
琴をまた盗み見するとニコニコの笑顔で俺を見つめている。
(あんま今の顔見ないで欲しい.....笑)
「やった!約束ね!!」
俺たちは、約束のハイタッチをした。




