何で(賢也side)
....夏祭り当日。
琴が幼い時から行きたいと言っていた夏祭り。
やっとそれが実現出来る。
しかも二人きりで....
(なに緊張してるの俺........いつも学校で会ってるのに。)
家は近いけど........
待ち合わせより早く琴の家の前に来てしまった。
緊張する気持ちを間際らそうと
いつものウォークマンで音楽を聴いていた。
目を瞑って
好きな曲に浸っていると........
微かに琴の声が聞こえた。
「........ケンちゃん........?」
目を開けると、そこには。
薄ピンク色の浴衣を着た琴が
自信なさげに立っていた。
(わ............。)
「ど、どどどうかな!」
ケン「すごい似合ってるよ(^_^)」
そう言うと、琴は恥ずかしがりながら
嬉しそうに笑った。
ケン「浴衣なんて持ってたの?」
「んーん、新しく買ったんだ。すごい迷ったんだよ?!結局、原先輩に選んで貰ったけど(笑)」
ケン「は?」
「え?」
ケン「....何で原さん?」
琴は、不思議そうな顔をしながら言った。
「私だけじゃ、なかなか決められなかったから....」
でも、何でよりによってあの人....
女友達でも良かったんじゃないのかな....
ケン「....................そっか。」
それじゃあ....
琴が着ている浴衣は、俺の為に琴が選んだんじゃなくて
原さんが琴の為に選んだってことじゃん....




