呼び名
皿洗いを終えてから、席にいるケンちゃんの元に向かった。
ケンちゃんが私に気づくと、イヤホンを外して私を見上げた。
「美味しいでしょ〜ここのミルクティー!」
ケン「うん。琴が作ったの?」
「んーん、原先輩!」
ケンちゃんは、一瞬凍りついた目になってからコップから口を離した。
(えっ........何か嫌なこと言ったかな私。(゜゜;))
ケン「................早く....琴が作った料理とか食べたい。」
その言葉を聞いて私は、心がジーンとなった。
「うんうん!私もケンちゃんが喜ぶような料理作れるようになるね!」
ケン「琴が作ったのだったら何でも喜ぶよ。味によって。」
(味によって............(・_・;))
「う、うん!ガンバルよ!」
原「いや~、さっきはごめんねケンちゃん君。」
ケン「賢也です。」
(け、ケンちゃん君(笑))
ケン「じゃあ、そろそろ帰ります。」
「え!もう???」
ケン「ギターの練習もしたいし。」
原「すごいね賢也君、今度歌とか聴かせてよ。」
ケン「嫌です。」
原「即答?!」
「ケンちゃんは、まだ誰にも歌声披露したことないんです。恥ずかしいんだよねー?」
ケンちゃんは、黙ったままイヤホンを耳につけた。
ケン「じゃあ.......ごちそうさまでした。」
そう言ってお金を置くと、ケンちゃんはカフェを出て行った。




