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君の歌が聴きたくて  作者: ネロ2世
12/54

バニラエッセンス



「は、原先輩........この肉、全然切れません!」



原「切れないんじゃなくて、切り方が悪いの。ほらかして。」



原先輩は、普通の包丁で肉を切っていく。



「わお。」



原「ハァ) その包丁ダメなんじゃないの?子供用だし....」



「ダメな訳ないです!ケンちゃんから貰った物ですもん!」



原「んあーそぅ............ん?友達から貰ったって聞いたけど。男?」



「........そうですけど。」



原「へーー、琴ちゃんみたいな子でも男友達とかいるんだー?しかもプレゼントしてもらうなんて。」



意外そうな顔で私を見る原先輩。



「何ですか!ケンちゃんは、幼馴染みの子ですよ!もう、とってもいい子なんですよ!?」



原「誰目線だよそれ(笑)」



そんな会話をしながら、私は食材を切っていった。




............................



「これ........本当に野菜炒めになりますか?」



原「え、ちょっと何か変なの入れた?」



「香りずけにバニラエッセンスを....」



原「バッカア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」



思いっきり頭を叩かれた。



「痛っ!!」



原「もう、無理だ。バニラエッセンス入りの野菜炒めなんて食えるわけねぇ。」



「私食べますよ。」



原先輩は、またスコーンッと私の頭を叩くと



呆れた様にため息をついた。




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