第八十六話 『ガイアの誘い』
-聖霊暦 8129年 旧王都クロノス-
最終決戦から1年が経過した。アリレス達は世界に残った魔神の残党やアニウスを倒し切り、世界には平和が戻っていた。
「ギイラはもう戻ってこないのか…。」
6人が集まり、アリレスが口を開く。
「兄さんはもう戻ってこない。あれは兄さん自身が選んだせめてもの償いだったんだ。」
ディムはそっと食器をボロボロの机に置いた。
その時、クロノスの上空は大きな光に包まれた。
「…誰?」
そこに飛んできたのは聖霊ガイアだった。
「ガイア様…どうされたのですか…?」
「実はボク、この時の為に力を蓄えてきたんだ。」
この時…?
「キミらはもう十分疲労がとれているだろう?じゃあ行こうか。全ての元凶を止めに。」
全ての元凶―――邪霊アポロニオス。彼は既に倒したはずだった。
「聖霊としての力が覚醒することで"時を渡る"ことが自らの力でできるようになったんだ。」
「時を渡る…。聖霊門のようなものでしょうか…?」
「まあそういうことだね。ということでボクらはこれから5000年前の"恐人星リエム"に行こうと思うんだが…。」
恐人星…。聖人たちがここの星に来る前にいた星だ。しかし何に行く意味があるのか?邪霊は?
「……と、いきなり言われても困るだろうね。じゃあまずは邪霊以外全ての精霊の力を借りるとするか。」
突然ガイアはアリレス達を乗せて「エリメド大陸」へと飛び立っていった。
「安心して…アリレス。これもギイラの為だから…」
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-聖霊暦 8129年 炎霊の巣-
「久しぶりだ…。セナ、その仲間たちよ…。」
「初めまして。ボク、聖霊ガイアと申します。」
「聖霊ガイア…事情は聞いている。"炎霊の試練"を受けに来たのだろう?」




