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哀刻 --Tradimento Tempo--  作者: Futabave.
二章 果て無き砂漠と炎の霊
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第八話 『炎霊の巣』

挿絵(By みてみん)


-聖霊暦 1808年 遊牧のキャンプ-


アリレスは決断を迫られていた。


「俺たちが行くしかないだろ…。」


ギイラがそう言ったが、セナが止めた。


「無理だよ!六精霊のうち1体がいるんだよ!」


確かに寝起きで炎を放ち続ける暴走中の聖霊に勝負を挑むのは無謀すぎる。ただ、アリレスには少し希望があった。


「炎霊エウリピデス…。おそらく彼は邪霊がどうのこうので目覚めたのだろう…。彼は寝起きだ。倒すなら今しかない…。」


「そっか…確かにキャンプの人たちが亡くなる前に行った方がいいよ!」


ごく僅かな希望に託し、アリレス達は灼熱の砂漠を進み、炎霊の巣へ向かった。


「あっ!ここ!」


聖霊門を潜る前の世界では少しの空洞で入れる気がしなかった場所が、大きな空洞になっていた。


「よし、入るぞ!」


炎霊の巣に入った。温度が高いところを除けば呻きの洞窟と同じような洞窟だった。


「熱中症で死ぬ前に降りきるよ!」


ウラミクイの時よりも順調に洞窟を進んでいたが、その途中に歩けない場所を発見した。


「水が…溜まってやがる…」


「ギイラ、水ぐらい乗り越えて行っちゃおうよ!」


行こうとしたセナをアリレスが止めた。


「無理だ。この水、湯気が非常に出ている…。恐らく熱湯だろう…。」


「えーっ!じゃあ火傷しちゃうじゃん!」


アリレス達は他の道を探すことにした。


「よし!あそこからもう一度上に行くぞ!」


「何を言ってやがるアリレス…遠回りならまだしも上に行くだなんて…。」


「作戦がある。ついてきてくれ。」


アリレス達は上へと上って行った。

土の隙間から下からの湯気がうっすらと見えた。


「よし!ここだ!」


アリレスがそう言うと剣で地面を破壊した。


「…そういうことかよ。」


「どーゆーこと?」


「まあ言ってみればわかるさ。」


アリレス達はもう一度下に降りると、落とした岩によって道が出来ていた。


「わー!そっかー!道作るために地面を割ったんだ!」


セナが驚きを体全体で表現した。


「よし…アリレスのおかげで最深部に行けるようになった筈だ。」


「じゃあ行くか…。炎霊の暴走を止めに!」


アリレスは最深部へと潜っていった。





表紙画像提供...@shield_rin様






2020/9~11頃に無料ゲームの配信サイト「PLiCy」にて「WOLFRPGEDITOR」というツールを用いてゲーム化をする予定です。

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