第四十九話 『Vs.大邪霊魂アロニウス』
-聖霊暦 8108年 学園都市ロディア-
恐人たちの追放に驚いたアリレス達は学園長室に向かった。
その先に広がっていたのは恐ろしい光景だった―――――――
「ロディアさん!」
学園長室の真ん中でロディア学園長が倒れていた。
「私が助けます!魔法"エンジェルリヴァイヴ"!」
回復魔法をかけたが、既に手遅れだった。
「…………デイル…。セティス…。」
ロディア学園長が最後の言葉を振り絞る。
「従者さんたちと共に冒険しなさい…。」
「学園長!」
恐人の追放、ロディアの件――。アリレスはその理由について訊いた。
「…………ヴィ―セ……ぐっ…!」
ロディアは一言も話さなくなった――――――――――
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アリレス達はヴィ―セの下に向かった。以前のルナの町の一件の時は町長が邪霊魂アニウスに乗っ取られていた。アリレス達はヴィ―セも乗っ取られているのではないかと疑った。
しかし、ヴィ―セの近くからアニウスのような魔力は感じられなかった。
「何をしておるのだ。貴様ら…!しかし丁度いい。貴様らの前で使ってやりたい道具があったのだ。」
そういうとヴィ―セは懐から赤い薬のようなものが入った小さな瓶を出した。
「これは"殺恐薬"。科学都市テテスの技術を改良して作ったものだ。この液体に触れた瞬間、その恐人は即死…!」
デイルが危ない――そう思ったアリレスはデイルを逃がそうとした。
「残念だったな!貴様らはもう逃げられない…」
アリレス達の足は動かなかった。
「まさか…お前自身が!」
「フハハハハハハ!ばれたら仕方ない!」
ヴィ―セの体が変化していく…………!
「朕は"大邪霊魂"アロニウス也!」
「アロニウス…!」
アロニウスはアニウスと比べ非常に大きい体だった。
「さあ、これもアポロニオス様の命令だ。終わりだ!」
アロニウスは殺恐薬を投げた。
デイルの方に飛んでいく。
アリレスは止めようとしたが、抵抗は意味もなく殺恐薬はデイルの全身を呑み込んでいった。
「デイル――――――ッ!」




