第四十八話 『愛霊の従者と邪霊龍』
-聖霊暦 8108年 学園都市ロディア-
「セティス…彼女が?」
赤い髪の少女がセティスと呼ばれていた。
「初めまして。私は愛霊の従者セティスと申します。」
愛霊の従者…。聖霊、愛霊、信霊、炎霊、戦霊の従者5人とギイラ、デイルが揃ったことになる。
セティスはどうやら学園都市の生徒の一人らしい。
しかし、アリレスは未来の世界で愛霊の従者が死んでいたことを思い出した。何があったのか考えながら、デイルとセティスの案内の下、学園都市の中に入っていった。
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「…生きていたのか。デイル」
眼鏡をかけた教師らしき男が失礼な口調で言った。
「信霊の試練制覇してきましたよ…。ヴィ―セ先生。」
どうやらヴィ―セという男はデイルの担任らしい。
「恐人ごときが…。」
ヴィ―セは舌打ちをし、その場を去っていった。
アリレス達はその後学園長の部屋へと向かった。
「あなたたちが…従者さんですか。」
老いた女性が言った。
「よくぞおいでくださいました。こちらは学園都市ロディアになります。私は学園長のロディアと申します。どうぞごゆっくり…。」
ロディア学園長に歓迎され、アリレス達は夜まで学園都市で過ごさせてもらった。
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夜寝ようとしたアリレス達は空が大きな黒い雲に包まれていることに気づいた。
「なんだあれは…!」
学園都市の方に、黒く巨大な龍が飛来していた。アリレス達がかつて倒した魔女を始めとするさまざまな魔物と比にならないぐらいの大きさだった。
「勝てない…あんなのには…!」
竦んでいると、黒い龍は学園都市から出てきた。アリレス達は戦闘の態勢をとると、龍はこちらを向いて叫んだ。
「……貴様は…ギイラ?妾は光栄じゃ……。」
龍は逃げて行った。
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朝学園都市に行ったが、龍による被害は見られなかった。
アリレス達が安心していると、ヴィ―セがこちらに歩み寄ってきた。
「デイル!ここを出ていけ!たった今、この学園からすべての恐人を追放することが可決された!」




