第二十一話 『信霊に仕えて』
-聖霊暦 8128年 東の関所跡-
それは確かに戦霊エウへメロスの墓だった。
セレルは魔女の「戦霊を殺す」という発言を思い出した。おそらく、いや…確実にエウへメロスは魔女に殺された…。
「やることは分かっているか?」
セレルが全員に向かってそういうと、アリレス達は頷いた。
ここの関所の跡地に聖人はおらず、聖霊門も無かった。
「……じゃあこの辺りを捜索するわよ。」
エメリィの指示のもと、アリレス達は大陸の中心で辺りを見渡した。
「あれなにー?」
セナの指さす先には、大きな十字架が目立つ教会が立っていた。
「……あそこ以外に建物、集落は無いな。よし。行くぞ。」
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-聖霊暦 8128年 光の教会-
教会内に聖人はいなかったが、代わりに巨大な装備を纏った賢者のような2人の人間(?)がいた。
「いらっしゃいませ。聖霊の従者様。」
「いらっしゃいませ。聖霊の従者様。」
二人の人(?)が同時に話しかける。
「私は信霊パウサニアス様に仕える者"ホワイティア"。」
「私は信霊パウサニアス様に仕える者"ディスティニア"。」
「事情はこちらで把握しております。さあ、こちらへ。」
「事情はこちらで把握しております。さあ、こちらへ。」
2人は見えているかのように聖霊門を指さした。
「聖霊門が…見えているんですか?」
「いいえ。私達には見えていません。」
「いいえ。私達には見えていません。」
「聖霊様が以前ここに訪れたとき、貴方達の為に場所を示していたのです。」
「聖霊様が以前ここに訪れたとき、貴方達の為に場所を示していたのです。」
「さあ、行くのです。聖霊の従者、アリレスよ。」
「さあ、行くのです。聖霊の従者、アリレスよ。」
こうしてアリレス達は彼らのサポートを受けながら、聖霊門を潜った。
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-聖霊暦 8109年 ニディア大陸 光の教会-
「おーい!関所への薬草の寄付は大丈夫か!」
「大丈夫です。終わっております。それより、私達も加勢するべきではありませんか?」
「あっちは戦霊エウへメロス様が守っているからこの問題もすぐ解決するでしょう!」
慌てている一人の男と比較的落ち着いている僧侶のような女性が話し合っている。
アリレス達は近づき、何を慌てているのか尋ねた。
「魔女軍と名乗る人々がこっちに来てるんだよ…でも東の関所にはエウへメロス様が構えているから守ってくれてるよな!」
アリレス達はすべてを察知した。
「なら、僕たちは戦霊さんたちの戦いに加勢します。」
「おお!流石だ旅の者!それでは行って来てくれ!」
すごい早い展開の速さで関所に行くことになった。
「……あの!私もつれていってはくれないでしょうか?」
男と話していた僧侶の女性が声をかけてきた。
「えーと…そちらは?」
「私はリリア。信霊パウサニアス様の従者です。」




