表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
哀刻 --Tradimento Tempo--  作者: Futabave.
三章 神官レメスの覚悟
14/102

第十四話 『Vs.魔女エメリーザ』

挿絵(By みてみん)


-聖霊暦8109年 魔女の洋館-


アリレスが炎霊エウリピデスから授かった液体をギイラの口元に垂らす。


「何…それは。」


「セレルさん!回復魔法の準備はいいー?」


「ああ。大丈夫じゃ。」


炎霊から貰った気絶を治癒する薬"メーデの虹液"によりギイラの目が覚める。


「今だ!魔法"ヒーリング"!」


ギイラの傷が完全に癒える。洋館の窓から見える外は完全に夜の星空に包まれていた。

アリレス達に追い風が吹いてきている気がした。魔女を倒すなら今しかない。


「行きます!魔法"ライティ"!」


「さっきはよくもやってくれたな…。"聖光切り"!」


ギイラの光属性の斧攻撃とアリレスの光魔法が魔女を喰らう。


「ふふふ…面白くなってきたわね。ではそろそろ決着を付けましょうか。魔法"メレデルゼアン"」


魔女の混乱魔法によってセナ、セレルの精神が乱れ始めた。


「ギイラ…そっちは大丈夫?」


「ああ。魔法"シールダー"!」


守備を完璧にし、魔女の攻撃に備える。


「せいぜい粘ってみなさい。ただし、今から一気に決めるわね。」


そういうと、魔女は逃げるような素振りを見せた。アリレスとギイラが止めようとするとエメリーザは笑った。


「やっぱり…そう来ると思ったわ。向こうの人たちががら空きよ。魔法"マリンバーサーク"!」


飯と魔女の罠に引き付けられたアリレス達は水に浸食されるセナを助けることができなかった。


「では…これで終わらせるわね。魔法"フレイムウォール"!」


アリレス達を業火が包み込む。唯一業火に耐性のある炎霊の従者セナはもう水魔法で倒れている。

熱い。とてつもない熱がアリレス達を喰っていく。


意識が遠のいていく……………





――――隣でギイラが倒れた。


――――――――――――意識が――――――――






--------------------------------------------------------------------------------


「…失礼します。魔女様。」


「おかえりなさい。魔女秘書(ヴェノム)。」


魔女エメリーザより一回り体の小さい魔女の秘書、ヴェノムが続ける。


「無事こちらの仕事は終わりました。レメス地下神殿は今頃滅びているでしょう。」


「よくやったわね。次はいよいよ精霊狩りね。戦霊…エウへメロスを狩りにニディア大陸へ行くわよ。」


魔女は焦げた洋館の館を踏みしめながら洋館の外へと向かう。


「……………………!魔法"アイスクラッシャー"!」


魔女秘書ヴェノムの氷魔法でセレルの稲光を帯びたヤリが凍り付く。


「生きていたのね…。戦霊の従者セレル…。」


セレルの目が今までにない闘志に溢れている。


「でもこれで終わりよ。水魔法"マリンシス"」


魔女の水魔法がセレルに止めを刺そうとしたその時だった。


「…"マリンシス"。」


セレルも同じ水魔法で対抗しそれぞれの水は相殺しあう。


「彼…戦士ですよね…。何故水魔法を…。」


「許さん…魔女…エメリーザッ!」


セレルの周りに"青"の闘志が出現する。


「来た来た…来たわよ!これが従者が持つ本当の力…!"闘志"により従者の力は急激に上昇する………!」


「私が止めます。魔法"サンダー"!」


「待ちなさい!魔法"サンドストーム"!」


ヴェノムの雷魔法をエメリーザが土魔法で受け止める。


「何故ですか…魔女様。今魔女様は傷を多く負っています。今彼と戦うのは…。」


「……戦いたくなってきたわよ!戦いたかったわ!こんな強大な敵と!"青の闘志"を破ることが今の私の楽しみよ!魔法"マリンブレイカー"!」


魔女が狂ったように水の最上級魔法を使う。その時"青"の闘志が電気をまとい水をすべて弾く。


「フフフフフ!面白い!実に面白い!」


魔女がセレルと死闘を繰り広げるときヴェノムが行動に出た。


「このままだと魔女様が危ないです!魔法"ワーペル"!」


魔女秘書ヴェノムの魔法で魔女と秘書はどこかに消えた。

闘志が消えたセレルはとっさに近くにあった魔力の泉の水をアリレス達全員に飲ませる。そして完全復活を果たした全員に告げた。


「わしは…魔女を倒す…それよりも前に…神殿を助けねば……。手を貸してくれ。アリレス殿…。」


アリレスだけではなく、ギイラ、セナもセレルに頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ