自由
すみません、風邪を引いて寝込んでました。
(;・∀・)
皆さんも、季節の変わり目ですのでお気をつけてくださいね。(;`・ω・)ノ
早朝のクランでは、リーダーが新聞を読んでおりメンバーが何人か起きている。
「おはよう、リーダー。」
リベルテは、2階から降りてきて寝起きなのか少し眠そうに言う。それを見て、皆も挨拶する。
「リベルテ、寝癖がついてるぞ?」
「うっ、やっぱりか……。なおらなくてなぁ……。」
そんな、髪を押さえるリベルテに微笑むリーダー。
「お前にも、そんな可愛らしい所があったんだな。お風呂でも、入って来るか?」
「いや、今日は依頼を受けないしいいかな。」
そう言って、礼を言って出されたコーヒーを飲む。
「リベルテ、おまえよくも濃度の高いお酒を!」
ドタドタドタッ!
カルマが、2階から降りてきて言うがリベルテはニコッと笑う。がっ、次の瞬間驚いた表情をして取り繕うように笑う。だがしかし、カルマはその一瞬の表情を見て真剣に声をかける。
「……っ!?」
「どうした、リベルテ?」
そして突然、リベルテは苦し気な表情で汗をかき椅子から倒れる。カルマとリーダーは、驚き駆け寄る。だが、リベルテには意識がない。
回りを見ると、魔法を使う職業の人達も膝をついたりぐったりしている。
黒服の、男達が迷う事なくリベルテに向かう。
「ハッピースピリッツだ。若をよこせ。」
「断る!」
「リベルテに、いったい何をした。」
すると、男達は笑って言う。
「魔導殺しのアーティファクトで、昏睡状態にしただけだ。魔力が、多ければ多いほど深い眠りへ誘う。まさに、若の長所が仇のなるアーティファクトでしょう?さぁ、若をよこせ。」
「何度も、言わせるな。お断りだ……。」
カルマは、本気で切れたのか殺意を隠さない。
「カルマ、ここは任せる。俺は、リベルテを部屋に運び解除が出来ないか調べてみる。」
「了解。出来れば、助っ人も呼んでください。」
カルマは、怒りで我を忘れる事なく冷静に判断して言う。カルマの戦闘センスは、リベルテやクウザ、アルドも認めるほどだ。そして、危険度が高ければ高いほどその戦闘センスはとぎすまされる。
「わかった、時間稼ぎを頼む。」
リーダーは、リベルテを抱えて急いで階段をかけ上がる。クウザとすれ違い、クウザは驚きリーダーを追いかける。アルドは、下の騒ぎを聞いてクウザ達にリベルテをたくしカルマの加勢に加わる。
「倒れたのは、リベルテだけなのか?」
「一部のメンバーが、影響を受けたが意識を失ったのはリベルテだけです。クウザさん、これは解除出来ると思いますか?複雑な術式で、俺には……」
リーダーは、悔しそうに拳を握る。クウザは、リベルテの脈を確認してから少しムッとする。
「血流は、正常だが魔力の流れが乱れてる……。」
「まずいですね。」
「あぁ、乱れが酷くなれば魔脈……魔力回路が破壊されて魔術師としての人生が終わるだろうな。」
青ざめ、唇を噛むクウザ。リーダーは、必死に考えて居るとカルマとアルドが入ってくる。
「りっ、リベルテは!?」
「落ち着きなさぁい、カルマちゃん。」
「魔力回路が、少しまずい事になってる。」
すると、アルドはサングラスを外してリベルテを見る。そして、苦々しい表情をする。
「これは、ノワールの魔力……。あの、アーティファクトは昔リべちゃんが暴走した時にノワールが使った物なのねぇ?最悪だわぁん。普通のアーティファクトなら、リべちゃんなら抵抗出来るけどノワールの魔力を使われているなら、いくらリべちゃんでも無理よぉん……。何て事を……。」
「やっぱり、あのアーティファクトなのか……。」
二人は、青ざめ不安そうにリベルテを見て言う。
「「魔術師殺しのアーティファクト。」」
「ノワールが、またリベルテが魔力の暴走をしたさい使えと残した物だ。くそっ、最悪だ。」
「あのさ、魔術師殺しなのにどうやって魔力を入れたんだ?それに、リベルテの親父さんも人だろ?魔力を、打ち消す事は出来ないのか?」
カルマは、真剣に二人を見る。
「あの、アーティファクトは発動させなきゃ魔力を溜めても何も起こらない。発動すれば、発動者の魔力コントロールで変わってくる。ノワールは、魔力操作が完璧だったから当時はリベルテを魔力枯渇状態にして気絶させた。だが今回の敵は魔力操作が下手すぎる。そのせいで、アーティファクトの本来の能力である昏睡効果と魔力吸収そして封印が発動してしまって生き殺し状態のようなもんだ。」
「そうねぇ。それとノワールは生前、世界最強の謳われた唯一のZランク冒険者よぉん。まぁ、誰も信じちゃいなかったけどねぇん。だって、身内にあんだけ駄々甘いんだからぁん。だから、Zランク冒険者の魔力を打ち消すなん不可能よぉん。」
「そんな!?じゃあ、リベルテは!」
すると、二人は薄く笑う。
「カルマ、落ち着け。大丈夫だ、俺達はリベルテに返しきれない恩がある。だから、何とかするさ。」
「そうよぉん!アーティファクトを、壊すのが無理でも魔力を打ち消すのが無理でも術者を狙えばどうにかなるはずよん。さて、行きましょうか。久しぶりのハピスピへ、全力の殴り込みをしにねぇん。」
「たぶん、魔力回路が壊れる痛みで身悶えて苦しむかもしれない。鎮痛薬を、用意してた方が良いかもしれないな。鎮痛剤はあるか?」
リーダーは、頷き薬を探しに倉庫へ行く。
「アルドさんは、騎士なのに医者みたいだな。」
「俺の親父は、騎士で母は医者だからな。戦場で知り合い、結婚したらしい。そして、基本子供は親父の仕事を受け継ぐのが慣わしだろ。けど、俺の場合はどちらも頑張って覚えたから少しは詳しいぞ。」
リベルテが、小さく呻き苦し気な表情をする。
「思ったより、魔力回路の破壊がはやすぎる。」
「熱が、出てきたみたいねぇん。」
暫くして、鳥が手紙を持ってくる。クウザは、笑みを浮かべて3人を見ると言う。
「さて、行くぞ?ハッピースピリッツは、今は依頼でシュガロ王国らしい。さて、殴り込みだぁ!」
シュガロ王国王城。
「ザガルト、ちょっと面貸せや。」
クウザが、とても冷たい声で言う。
「おい、貴様!ザガルト様に、無礼だぞ!」
クウザ達は、怒りの表情で静かに言う。
「残念だが、仲間をやられて敬えるほど心が広くはない。お前は、ブラックキャットメンバーを傷付けた!それは、リーダーとして仲間として許さん。」
リーダーも、真剣に言う。
「へぇー、カバロが激怒するなんて余程の重傷者でも居たのかな?私が、診てあげましょうか?」
「残念だが、俺とクウザ殿がお手上げだからお前でも無理だソルテア。だから、診ても意味無い。」
リーダーは、女性を見てはっきり言う。
「はぁ!?ちょっと、ザガルトの坊っちゃんは何したの?と言うか、リベルテ様が居ないわね。こういう場所には、リベルテ様なら真っ先に出て来そうなのに。もしかして、その重傷者ってのは……
シーーーン……。
まずい!まずいわよ!?確か、リベルテを慕う者の達には国を担う存在もゴロゴロいるのよ!?もし、ばれたら……この国は、終わりかしらね。」
後ろから、入ってくるブラックキャットメンバーとリベルテの友達。それを見て、ソルテアは最後の言葉を変更して頭を抱えて座り込む。
「俺は、部下に何にも命じてねぇ。だとするなら、部下の単独行動だろうな。」
「リーダーなら、部下くらいちゃんと管理しろ!」
「俺の部下が、そこのガキを捕まえてから俺の命令を聞かなくなっていた。カルマを、助けたのが死んだと思われてたリベルテだったから奴らは反抗を再び始めたんだろう。確かに、俺の管理不足でもあるが自業自得だろ?部下は、俺が処分しとく。」
すると、カルマは静かな瞳で真剣に言う。
「あんた、嘘つきだな。確かに、言ってることはあってるかもしれない。けど、それはお前の一部の心でしかない。無理に、汚れ役をやる必要は無いんじゃないか?俺には、あんたの顔に後悔と悲しみが見える。過去は過去だ、今のお前は昔ほど悪には染まっていない。リベルテも、それがわかってて口では愚痴っても行動には移さなかったんだと思う。」
カルマは、脳筋で勉強嫌いだがけっして馬鹿なわけではない。貴族として、育った為に人を見る目は有るし戦闘センスもある。そして、本能的に一目で感情を読む冷静さも持ち合わせてる。
「なるほど、あの道化師がお前に心を許す訳だ。お前には、嘘をつけない。それに、眩しいほどのお人好しだ。リベルテが、羨ましいぜ。」
苦笑を浮かべ、悲しそうに言う。
「それを言うなら、リベルテも結構なお人好しだと思うぜ?まず基本は、断っても何だかんだで助けてくれるし。子供達には、かなり甘い性格だし。たまに、天然発言と鈍感行動を起こすしな。」
「それだけ聞くと、そのまんまノワールと同じ性格だな。それにしても、俺にとってリベルテは無口でクールで冷たい奴だったんだけどな。」
すると、カルマは暢気に笑う。
「おう、俺とリベルテが初めてあった日もそんな感じだったぞ。そんときは、俺もこんな性格じゃなくどこかさめてたけどな。あいつが、初等部3年くらいからの付き合いだから良く分かる。」
「なるほど、幼なじみのようなもんか。」
「そうそう。あのさ、手伝ってくれないか?」
すると、少し考えてから頷く。
「わかった。今から、全体集合をかける。」
暫くして、全員が揃う。もちろん、やつらも。
「さて、来たな。リベルテに、手を出した奴は残れ後は帰って良い。ここに、ハッピースピリッツ解散宣言をする。皆、お疲れ様だった。」
皆が、ポカーンとする。それは、カルマ達も同じでポカーンとする。ハッとする、カルマ達。
「さて、後はフルボッコするだけだな。」
ザガルトは、苦笑して頷く。その手には、ナイフが握られている。たぶん、多くの仲間を殺した罪を死をもって償おうとしているのだろう。
「リベルテ様は、こちらにいた方が幸せなはずだ!貴様らに、リベルテ様を守る資格など無い!」
「あいつの幸せは、あいつ自らが決める事だ。あいつの、幸せを勝手に決めること事態がおかしい。」
カルマは、隠してた殺意を表に出して剣を抜く。
激しい戦闘で、てきがアーティファクトの操作に失敗してアーティファクトが止まる。カルマは、困っていた。もし、自分がこいつを捕まえたらザガルトは自殺してしまう。周りも、敵の対応で手を離せない。カルマは、決意して男を見る。
「戻らないなら、あんな道化師は死ねば良いんだ!血も涙もない、悪魔の化身のような化け物がぁ!」
プツリッ。
この時カルマから、理性と言うなのストッパーと慈悲の情が無くなった。見るものを、思わず震わせる雰囲気を纏い別人のような感覚におちいる。クウザやアルド、ベテラン冒険者やベテラン戦闘経験者が危険を感じて距離をとり警戒するほどの殺意。
「お前なんて、永遠に眠れ……」
「待て、カルマ!」
慌てたような、リベルテが現れて肩に手を乗せるとハッとするカルマ。皆は、ホッとしてリベルテを見る。急いで、こっちに瞬間移動させて貰ったのか部屋着のままで少し寒そうである。クウザは、自分の上着をリベルテにかけてやる。
「あっ、えっと……。すまん、暴走しかけた。」
「まったく、もう少しで人殺しになるところだったぞ。しかも、他国でだから厄介な事になるし。」
ザガルトが、ナイフで自分を刺そうとするがリベルテが剣を抜き弾く。ザガルトから、ナイフが離れ床に落ちる。カルマは、それを見て真剣に言う。
「リベルテ、魔法がもしかして使えないのか!?」
皆が、驚きリベルテを心配そうに見る。
「えっと、アーティファクトの反動で暫くだが魔法が使えない。まぁ、1週間もすれば使えるようになるさ。昔も、そうだったしな。それより、皆も帰るぞ。あと、心配かけてすまない。」
皆は、笑て許すのであった。こうして、リベルテを縛る過去のクランは消え去り。リベルテは、本来の自由を取り戻すのであった。
次からは、冒険者らしく行くぜ!
作者は、今日も夢を見るww
それにしても、リーダーにも名前があった件。
Aランク冒険者カバロ(ジョブは、妖術師)
それなりに、実は実力のあるベテラン冒険者だ。




