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王命

リベルテ、いろんな意味でピンチ!?

リベルテは、クランに着くと私服に着替えて一階の台所でお湯を沸かす。そして、7人分のコーヒーを淹れるとリーダーと他の3人に運び自分達の机にもクッキーと一緒に持ってくる。


「なぁ、リベルテ。もしかして、料理系のスキルを持ってるのか?安物のコーヒーが、こんなに美味だなんて有り得ないんだが。」


リーダーが、少し言いずらそうに言う。


「ん?あぁ、持ってるぞ。料理人・お菓子職人あとは称号だが神の料理を持ってるな。」


すると、大人4人はコーヒーを吹き出す。


「なるほど、クッキーが旨い訳だな。」


「これ、持って帰って良い?」


2人はもう、なれているのかマイペースである。


「何か、凄いわね。聞いた?神の料理って……」


「その称号は、お釈迦話に出てくる勇者のスキルのはずなんだけど。これは、驚きだな。」


「わかった。俺はもう、突っ込まないぞ。」


「なるほど、ちなみにスキルレベルは?」


次の瞬間、またコーヒーを吹き出す事になる。


「どちらも、MAXだが?」


「「「「…………………。」」」」


すると、カルマが苦笑して言う。


「一家に1台は、欲しい万能人間かよ。」


「残念だが、好きで取得したスキルじゃない。」


暢気に、コーヒーを飲みながら言う。


「あれ?なら、何で取得出来たの?」


「俺の場合は、5年以上料理やお菓子を作ること。そして、この二つをレベルMAXにすると凄腕料理人。更に、頑張れば宮廷料理人。そして、限界突破すると神の料理の称号が手に入った。」


暢気に、クッキーをかじるリベルテ。


「リベルテ、料理が趣味なの?」


「あのなぁ、聞いてたか?好きで取得した、スキルじゃないって何度も言ってるだろ?俺にも、弱い時期はあってだな。一緒に、冒険に連れて行けないから親父に台所の仕事をずっと任されてたんだ。」


苦笑して、コーヒーを飲む。


「なるほど。」


「それよりだ、今度の秋の収穫祭なんだが。カルマは行けそうか?ロイは、王子としての仕事があるから一緒に行けないんだが。」


思い出したように、手をポンッと叩き言う。


「あぁ、もちろんだけど。」


「そっか、一緒に行かないか。」


「良いけど、どうしたんだ。」


すると、リベルテは遠い目をして言う。


「俺はまだ、一回も秋の収穫祭に行ったことがないんだ。そもそも、余り遊んだ記憶が無い。」


「えっと、じゃあ楽しもうぜ!」


「存在がチートなのに、何か悲しいな過去だよねぇ。本当に、幸せだったの?」


「もちろんだ。修行は、かなり辛かったけどな。」


苦笑して、コーヒーを飲み干す。


「あっ、そろそろ帰らないと。」


「クランの裏で、クロウが待っているぞ。」


暢気に言って、マグカップを流しに置くと素早く洗ってなおす。ロイは、頷いて帰る。


がっ、クロウが入ってくる。


「どうした?ロイなら、さっき馬車に行ったはずだが忘れ物でもしたのか?」


「リベルテ様、今すぐ道化師になって城に来て欲しいそうです。何でも、会議が予定より早く終わったので友人と久しぶりにお茶をしたいとの事。」


すると、疲れた表情ではっきり言う。


「国王陛下からの、お茶のお誘い誠に感激なのですが。この道化にも、プライベートが有りますゆえお断り致しますとお伝えください。」


「かしこまりました。では、国王陛下の命に従い知略の道化師を拉致させていただきます。」


「なっ!?」


クロウの職業ジョブは、守護騎士ガーディアンで魔剣士とは相性が合わない。守るの中心の守護騎士ガーディアンでは攻撃力が劣ってしまうからだ。ちなみに、バランス系剣士職である魔剣士は攻撃力も守備力もバランス良いため戦況によっては前に出たり後ろに下がったり便利な職業である。


まぁ、今のリベルテには魔剣が無いのだが。それでも、剣や魔法なしで体術だけでクロウを退ける。


「やはり、私では役不足ですね。仕方ありません、最終手段です。クウザさん、アルドさん、やってしまいなさい。あっ、でも手加減はお願いします。」


「ちょっ!?師匠を、出してくるとか卑怯者!」


そんな事、言いながらも3人相手にまだ余裕が有りそうである。クランの冒険者達は、目の前の高度な戦いに目を奪われてしまっている。


「それなら、私も手伝うとするかな。」


カリオスが、ヒョコッと現れ参戦。


クロウ:守護騎士ガーディアン[ランクA]


クウザ:聖騎士ホーリーナイト[ランクS]


アルド:拳闘士モンク[ランクS]


カリオス:魔術師ウィザード[ランクS]


青ざめる、リベルテ。これは、かなりまずい。


「4対1とか、卑怯だろ!?がはっ!」


みぞおちに、攻撃が入り吹き飛ばされて気を失うリベルテ。ぐったりと、力なく倒れてる。


「こっ、こいつ…前より強くなってやがる。」


「ベテランの大人、4人係りでやっととかどんだけ人外なステータスなのよぉん。」


4人とも、かなり疲れているようである。


「さてリーダーさん、少し手荒かったですがリベルテ様をお借りしますね。大丈夫です。王宮の治癒術士ヒーラーが、傷ひとつなく回復しますし明日にはお返ししますから。すこし、厄介な案件なので早く合流するにこしたことは無いのですよ。」


「俺は、王命に従うがリベルテが切れても知らないからな。確か、リベルテは暫く休暇をとる予定だったらしいが。まぁ、それだけだ。」


その言葉に、苦笑を浮かべるクウザとアルド。


「では、失礼致しました。」


クウザは、リベルテを抱えて出ていく。


「リーダー、宜しかったんですか?」


「よろしくはないが、国相手じゃ無理だ。まぁ、あのメンバーならリベルテを害す事は無いだろう。」


そう言って、コーヒーを飲み干した。

読んでくださり、ありがとうございました。

m(_ _;m)三(m;_ _)m


あらら、リベルテさんお疲れ様です。(;・∀・)

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