決着
短いです、すみません。( ´;゜;∀;゜;)
青ざめる、カルマを見てリベルテはため息をついて師匠のなを呼ぶ。本人が、来るなんて予想はしてたけど聞いてはない。まったく……。
「カリオス、これは俺への嫌がらせか?」
すると、カリオスはニコッと笑うと消える。
「なるほど、お前がその気なら受けても良いがクウザが足止め出来なかったか。これは、少しまずいかもな。アルド!すまないが、クウザの手助けをしてくれ。居るんだろ?」
「全く、しょうがないわねぇ。今度、一緒に狩りに行ってくれるならやるわぁ。」
リベルテは、苦笑してから短く答える。
「喜んで。」
アルドは、嬉しそうに笑うと去っていく。
「さすが、仲間に愛されてるね。いろんな意味で、だけどさ。リベルテ、君は大丈夫なの?」
「まだ、大丈夫だ。いざとなったら、全ての誓いを切る事にする。それより、今はカルマの事だ。」
ロイは、何か言いたげだが諦めたように頷く。
「僕の知ってる本では、こういう時は殴って正気にさせるのが定番なんだけどなぁ~。」
「それじゃあ、逆効果だ。暴力のトラウマ持ちに、暴力で正気に戻そうとすれば精神的に壊れるぞ。」
「だよね。じゃあ、まずは敵さんをどうにかした方が良さそうだね。リベルテ、二人で出来そう?」
すると、少し考えてから頷く。
「問題ない。」
リベルテとロイは、クルリと一回まわるとはや着替えの魔法で制服から戦闘服になる。周りの、生徒達が集まって来るのが分かる。
「さて、どうするの?」
「カルマ。しっかりしろ、カルマ!」
青ざめたまま、動かないカルマ。
「駄目みたいだね。」
「仕方ない。後衛を、頼めるか?」
「任せて♪でも、リベルテも魔術師で後衛じゃないの?今まで、剣を使ったところを見たこと無いけど。本当に、大丈夫なの?」
「いや、俺は剣を使う事が出来る。だが、愛剣じゃないと違和感があってな。だから、魔法オンリーで戦っていたんだ。だから、心配はいらない。」
そう言うと、剣を出していつでも抜けるように手をそえる。周りからは、やはり驚きの声がする。今、リベルテが持ってる剣は父親のかたみである。
「それじゃあ、行きますか。」
「私は、イシュナウド家の当主だ。息子を、迎えに来た。はやく、カルマを渡してもらおうか。」
落ち着いた、低い声で言ってくる。
「それは、お断りする。ちゃんと、カルマの様子を見てみろ。こんなに、青ざめて震えてる。俺は、友達として同じクランの仲間や家族としてお前にカルマを引き渡す事を拒否する。」
「貴様!イシュナウド様に、敬意を示さんか!」
「断る。俺は、お前のような悪党に敬意を示すつもりは全く無い。さて、カルマ。大丈夫か?」
カルマが、こちらを見ているのに気付き振り向いて優しく笑う。思わず、周りが見惚れる程である。
「君も、そんな風に笑えるならいつもそうすれば良いのに……。もったいないなぁ。」
「何の話だ?俺は、普通にいつも笑っているぞ?」
キョトンとして、わずかに首を傾げる。
「ごめん。俺、頭が真っ白になって……」
「お前とイシュナウド家に、何があったかなんて詳しくは知らない。けど、1つだけ分かる。」
真剣な、表情で心からカルマに言う。
「やっぱり、親には愛されたいよな。」
カルマは、驚いてリベルテを見て泣きそうなのをこらえて頷く。そして、真剣な表情になるとはや着替えで戦闘服になりはっきりと言う。
「俺も、戦う。」
「良いのか?」
すると、頷いて剣を構える。リベルテは、「そうか。」と短く言うと剣を抜き構える。
「あれ、剣を使えるの秘密じゃなかったのか?」
「緊急事態だから、もう諦めるとする。」
「そんじゃ、背中は任せたぜ相棒!」
「了解だ。相手は、お前にとっては格上だ。無茶はするなよ?一応、ロイが、遠距離から援護射撃はしてくれるからな。」
「おう、わかってる。」
走り出す二人と、魔量を込めた魔法道具の弓矢を構えて援護の用意をするロイ。目を閉じ、深呼吸をすると真剣な表情で目を開く。
「我、求める。神の怒りよ、敵を穿て!」
ロイは、弓を引き魔力を更に込める。ロイの冒険者としての、職業はレンジャーである。
弓を放つと、青い雷を纏った矢が12本になって的に向かっていく。これでもロイは、Aランク冒険者で腕前もご覧の通りである。ズザァーン!
まぁ、お忍びで冒険者として魔物狩りをすることもある。大抵お付きの人である、クロウさんにばれてお叱りを受けるのだが本人は気にしてない。
「「良い射撃!」」
二人から、褒められて少し笑い余計な力を抜く。
「じゃあ、最初の一撃斬り込むぜ!援護よろしく!」
「はいよ、任せろ。」
カルマは、剣に魔力を込めて振り下ろす。リベルテは、その時出来る隙を狙う奴らをいなしていく。
「親父、俺は帰らねぇよ。あの家は、もう俺の帰る家じゃない。今の俺には、クランが家だからさ。だから、もう関わらないでくれ。」
静まり返る人々。
「馬鹿を言うな!お前は、私の言う事だけを聞いていれば良いんだ!早く来い!」
「嫌だって、言ってんだろう!」
「さて、帰るぞカルマ。」
このままでは、埒が明かないと判断してため息混じりに呟くリベルテ。
「土臭く下品な、冒険者の分際で邪魔をするな!」
ピキーーーン……
「あっ、まずっ!カルマ、リベルテを止めて!」
夏なのに、地面の草花が凍り付き土の上に氷が張る光景。リベルテが、感情的に切れたときによく起こる光景である。そして、かなり寒い……。
「分際?」
「うぉおっ!?リベルテ、落ち着け!」
黒いオーラを纏い、笑みを浮かべて首を傾げるリベルテ。だが、可愛らしさなど微塵もなく悪魔の笑みに近い。カルマは、ゾッとして声をかけてる。
「あちゃー、最近は仕事ばっかりでストレスが爆発しちゃってるかも。休暇は、必要だねぇー。」
ハッとして、カルマとロイを見ると気まずげに目をそらしシュンとなり小さく謝る。そんなリベルテを、皆は可愛いと思ってしまう。
「……すっ、すまない。取り乱した。」
ちなみに、イシュナウド家は恐怖で動けない。国王の騎士達が現れ、連行されていった。
「えっと、めでたしめでたし?」
「そうなら、良いんだけどな。」
リベルテは、近づいてくる騎士を見てため息をつきながら疲れた表情をする。
「イシュナウド家の当主は、投獄になります。そして、カルマ様にはイシュナウド家の財産や権力がそのまま受け渡されます。」
やっぱりか…… さて、カルマは?
「えっと、それって断ることは……」
「出来ません。」
「ですよねー」
「管理を、国王に任せれば良い。良い人選をしてくれるはずだ。カルマは、学生だし許されるはず。」
リベルテは、暢気に助け船を出す。
「じゃあ、それをお願いしても良いですか?」
カルマが、敬語で騎士に言う。
「わかりました。それと……」
リベルテを見て、騎士は笑顔で言う。
「国王陛下から、貴方に伝言があるのですが。」
リベルテは、嫌そうな表情をして後ずさるがロイにガシッと捕まえられる。ロイ、花のような笑み。
「どこに行くの?」
「なるべく、関わりたくないんだが。」
「諦めてください。国王陛下の事です、今逃げればクランに自ら乗り込みますよ?」
騎士は、満面の笑みでリベルテを見る。それを見てリベルテは、諦めたように頷くと続きをうながす。
「夜の零時に、国王室にて待つ。極秘の案件故、一人で参上せよ。との事です。もろに、厄介事ですね。クランにも、事情は話して有るそうです。」
「外堀を埋めてくるか……。」
「カルマ様の件で、国王がいろいろな手回しをしたり協力的なのもこの件を呑ませるためかと。」
いきなり、自分の名が出て驚くカルマ。
「おっ、俺のせい?」
「これは、とうぶん休暇は出来ないな。お前のせいじゃない。さて、クウザ達に何て言い訳するか。」
ため息をついて、苦笑を浮かべる。
「申し訳ございません。どうしても、Sランクの冒険者の協力が必要でして。詳しくは、後でお願いいたします。さて、まずは帰って休んでください。」
3人は、頷くとはや着替えで制服に戻り帰宅した。
読んでいただき、ありがとうございました。
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