美味しいは正義なのです!
大変、お待たせしました。次に、守るメンバーは獣人のルナちゃん八歳。リベルテとカルマ、そしてルナの大切な思い出を書きました。ずいぶん前に、書かなかったクランの話も混ぜてます。|*・ω・)ノ
時は戻り、リベルテがハッピースピリッツのメンバーだとばれてブラックキャットのメンバーから冷たい目で見られていた頃の話。
私の名前は、ルナと言うのです。種族は、希少なホーリーウルフの獣人で八歳なのです。
私は、リベルテお兄ちゃんの事は怖くないのです。思い出して欲しいのです。カルマお兄ちゃんが、帰って来ないと聞いたときのリベルテお兄ちゃんの表情を。あれは、仲間を思う友の顔だったのです。
あるひ、リーダー達が出掛けて私たち年少組とリベルテお兄ちゃんでお留守番になったのです。
リベルテお兄ちゃんは、台所で珍しく料理をしていて興味が湧いて覗いてみたのです。
「うん、分量も完璧だな。」
微笑して、手慣れたように作業をしているのです。とっても、美味しそうな甘い匂いがしてきてお腹が鳴ってしまったのです。
「ん?ルナ、お腹すいてるのか?」
はわわっ……。お腹の音を聞かれたのです。
「リベルテお兄ちゃんは、何を作ってるのですか?甘くて、美味しそうな匂いなのです。」
「これか?これは、シフォンケーキだ。良かったら、あっちの皆と食べておいで。俺は、後片付けをしないといけないからな。」
そう言うと、流しに置いてある調理器具を洗い始めたのです。私は手伝おうか迷い、リベルテお兄ちゃんを見るとリベルテお兄ちゃんは微笑して首を傾げる仕草をすると素早く調理器具を直していくのです。手慣れてるのです。
「お兄ちゃん、ありがとうなのです。」
そう言って、台所を後にして皆にシフォンケーキを切り分けて食べたのです。
「驚きの美味さなのです。」
「だろ?リベルテのお菓子は、いつ食べても美味しいよなぁー。リベルテ、おかわりある?」
カルマお兄ちゃんが、いつの間にか隣でシフォンケーキと紅茶をでブレイクタイムしてたのです。気付かないくらい、シフォンケーキが美味しかったのです。
美味なのです。美味なのです。こんな、美味しいお菓子を作るリベルテお兄ちゃんが悪い人な訳ないのです。美味しいは、正義なのです。
昔に、お母さんが言ってたのです。料理は、その人の性格がでてしまうと。
きっと、リベルテお兄ちゃんは優しいのです。だって、こんなに優しい味なのですから。
「カルマ、いったいそれは何個目だ?」
呆れたように、手をタオルでふきながらジト目でカルマお兄ちゃんを見て言うのです。
「さてな、何個か数えなかった。12かな。」
「食い過ぎだ!」
リベルテお兄ちゃんは、ツッコミながらも青いエプロンを脱いでティーポットを机にのせるのです。私は、勇気を持ってリベルテお兄ちゃんの所に行って言うのです。
「リベルテお兄ちゃん、私にも料理を教えて欲しいのです。その、お願いしますなのです。」
すると、リベルテお兄ちゃんは驚きの表情をしてから優しく笑って頷いてくれたのです。
「わかった、休みの日で良かったら。」
「やったなのです。」
リベルテお兄ちゃんは、私を見て微笑み椅子に座って紅茶を上品に飲むのです。
なんと言うか、イケメンが上品に紅茶を飲むと絵になるのです。見惚れてしまうのです。
「さて、そろそろか……。」
時計を見て、足早に自分の皿を片付け上の階に行ってしまったのです。すると、カルマお兄ちゃんが少し心配そうな表情で呟くのです。
「リベルテ、お前は悪くないのに。」
カルマお兄ちゃんは、ドアを見て立ち上がるとため息をついて私の頭を撫でて言うのです。
「リベルテは、冷たいようで実は優しいんだ。何だかんだ、言っても必ず手を貸すし助けてくれる。リベルテを、お前だけでも嫌いにならないでくれ。約束出来るか?」
「ハイなのです。」
すると、ドアが開き皆が帰って来たのです。リベルテお兄ちゃんは、気をきかせて部屋に戻ったのだと分かったのです。
「あれ、リベルテは部屋か?」
リーダーは、すぐに察してため息をつくと椅子に座って皆を見るのです。
「さて、皆は1度はリベルテを受け入れたはずだよな。このままじゃ、リベルテはクランで孤立してしまう。お前らは、何も思わないか?」
「俺は、リベルテを仲間だと思ってる。確かに、あの時は気持ちが揺らいだ。それは、絶対に否定はしない。でも、それでもだ。」
カルマお兄ちゃんは、真剣にはっきり発言してから皆を見渡すのです。
「カルマ、お前はあいつのせいで死にかけたんだぞ!それでも、言えるのかぁ!」
「リベルテは、ちゃんと俺を止めた!危険だともはっきり言った。けど、それを無視して調べて奴らに感づかれた俺が悪いんだ!」
「調べる原因を、作ったのは他でもないあいつだろう!漆黒が、闇クランの仲間だと知ってたら意地でも殴り倒してた!」
「リベルテは、闇クランの仲間じゃねぇ!あいつは、闇クランになる前の人であって関わりを断ったはずだったんだ!」
悲しいのです。リベルテお兄ちゃんは、とっても優しいのに皆はわかってくれないのです。
思わず、涙が出てくるのです。
「どうして、分かろうとしないのですか?どうして、信じてくれないのですか?どうして、仲間なのに拒絶するのですか?あんなに、あんなに優しいのに……何で、気付こうとしないのですか?最低なのです。カッコ悪いのです。」
「おい、ルナ。リベルテに、変なものでも食わされたのか?もしかして、このシフォンケーキのせいか!あの野郎、洗脳するつもりか!」
どうして?どうして、そんな風に言うのですか?リベルテお兄ちゃんは、悪い人じゃないのにどうして?感情が高鳴り、いつの間にか魔力を暴走させてしまったのです。
「ルナ、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせるんだ。少しずつで良い。大丈夫、ルナはあのレオの娘だ。魔力操作は、得意なはずた。」
リベルテお兄ちゃんの、落ち着いた声が聞こえるのです。周りを見ると、リベルテお兄ちゃんが、私の魔力の暴走をおさえてくれているのに気付くのです。やってみるのです。
魔力が落ち着き、リベルテお兄ちゃんが苦笑して頭を撫でて言うのです。
「まずは、感情のコントロールからだな。」
「あうっ、ごめんなさいなのです。」
「まぁ、魔力の暴走は優秀な魔法使いでは良くある事だがな。俺も、小さい頃あったし。」
「リベルテお兄ちゃんもですか?」
キョトンとして、思わず聞き返してしまうのです。リベルテお兄ちゃんは、苦笑して頷くのです。少し、意外なのです。
「お前より、酷い事になったけどな。俺は、魔力量が多くてな。暴走を、押さえ込める人が近くにいなかった。だから、仲間を傷付けてしまった。怖くて、暫く話せなかったけど皆は優しかったよ。俺の、お見舞いに来るくらい。」
笑って、懐かしむように告げる。
「リベルテお兄ちゃんを、結局止めた人は誰ですか?どんな人でしたか?」
「俺を、最終的に止めたのは親父だった。まぁ、ただでは済まなかったけどな。笑って、良かったって言われた時は泣いたよ。」
「私、早くコントロール出来るように頑張るのです。誰に、教われば良いのですか?」
「リーダーとか、あとはグレンとかかな。」
そう言うと、また二階に帰ろうとするのです。私は、深呼吸してリベルテお兄ちゃんに聞くのです。ここで、逃がしたら駄目なのです。
「リベルテお兄ちゃん。お兄ちゃんは、このクランに居て楽しいですか?落ち着きますか?暖かさを感じてますか?」
「そうだな、ソロで活動してる時よりは楽しいし落ち着くし暖かいかもな。」
そう言うと、去ってしまうのです。
「嘘つきなのです。」
ポツリ呟いて、また泣いてしまったのです。
「なぁ、ルナ。一緒に、リベルテの部屋に行かないか?リベルテに、紅茶を持って行こう。」
「でも、鍵がかかっているんじゃないか?」
グレンさんが、カルマお兄ちゃんに言うのです。確かに、そうなのです。
「ん?あぁ、俺はあいつの部屋の鍵持ってるから。あいつ、放っておくと無理する事あるからさ。だから、止めに行くのは俺の勤め。」
笑って、鍵を見せるカルマお兄ちゃん。
「行くのです!あっ、紅茶を入れ直すのです。えっと、茶葉はどこなのですか?」
わたわたと、準備する私に毒気を抜かれ皆が気まずそうに目をそらすのです。
あのあと、リベルテお兄ちゃんの部屋に突撃したのです。リベルテお兄ちゃんは、勉強の途中でしたが優しく笑うのでした。
「突撃!なのです。」
「可愛い、侵入者だな。それで、カルマ。どうかしたのか?そんな、気持ち悪い笑みで。」
「うるさいわ!」
「紅茶を持ってきたのです。」
「そっか、なら休憩するか。」
本を閉じて、机にティーセットを置いてくれたのです。これは、ボロボロの魔導書なのです。
「また、魔導書の解読と分析か?」
「まぁ、俺しか出来ないからな。研究所や研究者が匙投げたのを暇潰しにやってる。」
「うっはー、まじか?ヤバいなそれ。」
それから、2週間がたち。皆は、少しずつリベルテお兄ちゃんに声をかけるようになったのです。とっても、良かったのです。
読んでくださり、ありがとうございました。さて、リベルテさんは王宮にお呼ばれしています。
その間に、次々と問題が………!?




