6話―09
「また来いよ」
「……」
彼女は少し口を開け、パチパチと瞬きをしている。
ふっ、馬鹿みたいな顔。
「また来いって言ったの。返事は?」
馬鹿みたいな顔からやんわりと山田は笑顔になって、「はい!!」と良い笑顔を返してきた。
元気よくバスのスッテプに上がったかと思うと、山田は振り返った。
「伊藤さん、また……会いたいです」
それだけ言うとステップを上がっていった。
バスの外からは山田の頭だけが、見えた。
バスはゆっくりと速度を上げて、彼女の頭すら見えなくなっていき、遂にバスまで見えなくなってしました。
……二百年に一回、地球を調査しにくるアマルテア星人。
やっぱり、今度来るのも二百年後なのかな……?
そうだったら、もし、そうだったら、俺はじいさんどころか完全に死んでるわな。そして、きっと山田も……。
あ~あ、下らない事言ったなぁ。どうせなら頬にキスしてとかにしとけば良かったかな……。
いや、でも流石に公共の場でそんな事言うのは阻まれるし……ま、言ってしまったものは仕方ない。
それより今は、上着を持ってこなくて風邪を引きそうだと言う事の方が重大な気がする。
山田……宇宙船で帰らないのかよ……
マジ宇宙人なんか、分からん奴だ……
と、思った人もおられるかも知れませんが、宇宙船来たら大ニュースやないかって、思い高速バスで帰りました(笑)
次で、最終話となります^^




