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6話―02
「それでさぁ、健は最後にその子にどうしてあげる?」
「う~ん…?」
最後に、か……。
「どうしようかねぇ?笑顔で“さよなら”するかなぁ~?」
「相変わらずロマンの欠片もないねぇ。もし、良かったら伊藤君の意見も聞きたいな」
「え? 俺?」
急に答えを求めるなよ……。
「な、何か渡すとか……?」
「例えば何を?」
え~、そんなの知らねぇよ。
「……花とか?」
何か恥ずかしい! 適当なのに恥ずかしい!
「花かぁ健より良い相談役になりそうな感じだね」
ニヤリと坂本さんは長戸を見た。
「まんまと伊藤ちゃんには裏切られたよ」
長戸は最後の一口になったパンを口に放り込んだ。
「あ~でも、伊藤ちゃんなら“貴女を恨みます”的な花言葉の花を渡しそうだよね」
おい、こら、長戸。なんでそんな事を笑顔で言うんだよ。いや、北村みたいに真顔で言われても嫌だけどさ。
「あ~そっちか」
そして、坂本さん……なんで頷くんだよ。
キーンコーンカーンコーン
「予鈴だね」
「だね。そろそろ出ようか」
三人で部屋を出て、ちゃんと鍵をかけた。
やっぱり、なんで鍵を坂本さんが持ってるのか謎だ……。




