表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アマルテアから来た山田花子です!  作者: 間波 結衣実


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
63/82

5話―07

「まるで二百前とは違うのですから…。あれだけ必死に勉強したのは一体なんだったのでしょうか?」


 山田……?


 俯いてしまったので表情がよく分からない。


 分かるのは、ぎゅっと握りしめられ、若干潰れてしまったそのたまごサンドを、俺が買い取らなくてはならない羽目になったということだけだ。


「後悔してるのか? 地球に来たこと」


「そんなことはありません!」


 弾かれたように顔を上げた彼女は、必死な表情をしていた。


「ただ……! ……少し、寂しくなっただけです」 


 そしてまた、弱々しく視線を落とす。


 いつもの自信満々な宇宙人っぷりはどこへやら。その小さな肩を見ていると、なんだか放っておけなくなった。


「……必死に勉強したから、ここに来れたんだろ? だったら、意味あるじゃん。ん? 違うか?」


 彼女の髪を耳に掛けた。


 彼女の髪は思った通り柔らかかった。


「……いえ、違わなくないです」


 少し、首を振ってから山田はやっと顔を上げた。


「そうですよね。私は今を調べに来たんです! 昔と一緒だと、それこそ意味がありませんよね?」


やっと彼女は笑顔を浮かべた。


「あぁ、そうだな」


 俺は山田の頭をくしゃと撫でたけど、今日は何故か怒られなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ