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5話―04
「……歩いたらどれくらいかかりますか?」
山田は俺の隣を歩きながら顔だけをこちらに向けた。
「約一時間半」
「朝の運動にもってこいです」
お~い、山田さぁん、顔が死んでますよ~?
「因みに俺の足での話しだから」
山田は俺よりも歩くのが遅い。
「……では、二時間くらい歩けと言うのですね……?」
物凄き俺を責めるような目をしてるけど……。
「誰も歩けとは言ってないから」
「うう……確かにそうですけど、そう言ってるようなものじゃないですか」
その言い方だと俺が悪いみたいだけど、原因は山田だからね。
「じゃあ、どうすんだよ」
本当に手のかかる宇宙人だ。
「……もう一回、ここで寝ますか?」
山田がピタッと足を止めた。
「えぇぇえ!?」
アスファルトの上で?! そういう発想になる?!
しかも今更……。今待ってる信号を渡れば、もうバス停なんだが。
「じゃあ、どうしたいのですか!?」
まさかの逆ギレである。
「はぁ……よく考えてみろ。さっきからこうやって押し問答している間に、すでに三十分は経過してる。つまり……」
「はっ! そうですね!!」
山田がポンと両手を叩いた。




