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4話―08
「……嘘です。絶対に熱いです」
山田はカップに指先をちょんと触れて、断言した。
「もしかして猫舌?」
「違います。この沸騰したマグマのような液体を平然と飲める伊藤さんの消化器官が、おかしいんです」
「いや、山田におかしいとか言われたくないわ」
ブッブッ、とポケットのスマホが小刻みに震えた。
画面を見ると、さっき別れた長戸からくだらないLINEスタンプが届いている。
「それは時計ではなかったんですか?」
山田が炬燵から身を乗り出し、俺のスマホをじーーーっと凝視してきた。顔が近い。
「スマホだよ」
「すまほ……」
「スマートフォンね」
「スマートフォン……電話ですか?」
山田にスマホを渡すと、彼女はまじまじとそれを見ている。
「山田の星には、こういうのないの?」




